お庭の役割とは？　その1

2020年8月11日

お庭ってそもそも何のためにあるんでしょうか？


草木を植える場所

お家を美しく見せる飾り

日除けや目隠しなどなど




答えは沢山ありますよね。

多分、全て間違いではありません。

というのも、そもそもお庭とは多くの場合家主の所有する土地の中で造られるものですから、何をやっても正解なのです。

ただ、言葉の意味として言えば、家という個人的な空間と道などの公共空間の隙間の空間がお庭と呼ばれるものになります。

つまり、本来形など無いのです。

では、お庭の役割とは何なのでしょうか？

それは家主さんの心意気を示す事です。

それは駐車場かもしれないし、巨石のアプローチかもしれません。
はたまた林や畑、池や花壇なのかもしれません。
和風や洋風、もしかしたらアートなものかもしれません。

一般的な感覚としては、そういった見たことのある形から連想してお庭を考えられると思います。

勿論間違いではありませんし、見る人にも分かりやすいですから、歴史的にもとても沢山作られてきました。

しかし、これらは手法であって、実は目的では無いのです。

その目的とは
例えば家主さんが大切にしている樹木があって、その木を健康に、美しく育てるとともにその美しさをもっと人に伝えたい。
とします。

すると我々庭師はその目的を果たすために、お家の位置や大きさ、お庭の面積を計算し、もっとも樹木が美しく健康に育つ位置を割り出し、地形造成や土壌改良、さらにアプローチやその他付随するオブジェクトなどを配してゆき、結果見た目にわかるお庭が完成してきます。

お分かりいただけましたでしょうか？

お庭の役割とは、家主さんの心意気を示す空間だという事。
そして僕ら庭師はそれを形にする事を生業としているという事。

本日はこの辺りでー。

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