車のシートに嘔吐！応急掃除と帰宅後の重曹掃除

1) 車の嘔吐の緊急掃除法

高速道路を走行中で止まれない場合などの場合を除いて、車を安全な場所に移動させて停車します。

吐しゃ物がそのままになった車内にいると、臭いで再度嘔吐する可能性があるので、吐いた本人には、安全な場所で車を降りるか、窓を開けて外の空気を吸わせます。

落ち着くまでは、水やお茶は飲まずに、口をすすぐように促します。　

1)-1 布製シートについた嘔吐の緊急掃除法

順を追って、車内で嘔吐した場合の掃除法を解説します。

1. ティッシュペーパーで吐しゃ物を取り除く

布製のシートに押し付けると布製シートや縫製の目地に浸み込んでしまうので、つまみ取るように取り除くか、平らなものですくい取るようにする

2. 除菌シートで拭き取る

布製シートを除菌シートやウエットティッシュなど水気のあるシートで拭く

3. スプレーで臭い対策

車内に消毒用のアルコールスプレーや消臭スプレーがある場合は、嘔吐の場所にスプレーをかける

【注意1：除菌や消臭効果は一時的】

ここでの掃除法は応急処置なので、吐しゃ物に対する除菌や消臭効果は、一時的な作用です。帰宅後に、しっかりとした掃除や除菌対応が必要です。

【注意2：手袋とマスクで感染予防する】

作業する際は、ウイルスなどの感染予防のために、できる限りマスクと手袋をして作業しましょう。スーパーにあるナイロン袋（ビニール袋）を手にはめると、手袋の代わりになります。

1)-2 本革シートについた嘔吐の緊急掃除法

本革シートに嘔吐した場合の処置法は、布製シートとは異なります。早速、確認してきましょう。

1. ティッシュペーパーで吐しゃ物を取り除く

本革のシートや縫製の目地に浸み込まないよう、つまみ取るように取り除く。その際、強くこすると傷がつくので要注意

2. 固く絞った雑巾で水拭き

目地などに残った吐しゃ物を固く絞った雑巾で水拭きする

3. 帰宅後、本革シート用のクリーナーでケア

帰宅後、嘔吐した物や臭いがキレイに取り除けていれば、本革用のクリーナーで仕上げのケアをして完了

【注意1：アルコールや重曹の使用はNG】

アルコールや重曹を使う掃除は革に染みを作ったり、ダメージを与えるので使用はNG。

【注意2：目地など染み込んだ場合はプロに】

縫い目などの目地やシートに吐しゃ物が浸み込んで臭いが取れない場合や、すでにシミになった場合は、クリーナーの使用はNG。早めにプロによる車内清掃をお勧めします。

2)-1 布製シート｜しっかり掃除は重曹で

嘔吐した物は、食べ物や胃液なので酸性の汚れです。

それらの汚れがしみ込んで臭うのをできるだけ予防するには、アルカリ性の重曹を使います。

【準備するもの】

・バケツ

・40度のお湯3L

・重曹（お湯3Lに対し、重曹150ｇ）

・ゴム手袋

・雑巾4～5枚

・あればオムツやペット用シーツ

【布製シートの重曹掃除法】

家に着いてから行う車内についた嘔吐の臭いや汚れのしっかり掃除法を解説します。

1. 重曹水を作る

40度くらいのお湯1Lに対し50ｇ（大さじ3杯強）の重曹を入れ溶かします。手荒れを防ぐために必ずゴム手袋をつけましょう。

2. 重曹水の雑巾で残った吐しゃ物を取る

重曹液で絞った雑巾で、残った吐しゃ物を取り除く。その時、強くこすると、汚れが染み込んでしまうので、要注意。

※吐しゃ物を拭った雑巾は重曹のバケツで洗わないで、流水で洗うか次の雑巾を使うこと。

3. 重曹水の雑巾でシートを拭く

重曹液で雑巾を緩めに絞り、重曹液をしみこませるようにシートに押し付けていく

すでに浸み込んでいる胃液や食べ物の液に、重曹水を届かせ中和させるのが目的です。濡らしすぎると、乾きにくくなるので要注意です。

4. 乾いた雑巾で乾拭き

乾いた雑巾で、汚れたシート部分に圧をかけながら水分をとっていく

その時、オムツやペット用のシーツ、生理用品があると、水分をよく吸収するのでおすすめです。

5. 臭いが消えたら半日以上、窓を開けて乾燥

この乾燥させる工程が非常に重要

理由は、シートの中の水分が乾ききる前に、締め切ると、生乾き臭のような臭いが発生するので、半日以上、窓やドアを開けてしっかり乾燥させる

6. 臭いが残る場合は繰り返し掃除する

臭いが残る場合は、翌日などに、3〜5 を繰り返す

これでも臭いや汚れが取れない場合は、素人では対応しきれない状況です。この場合は、プロの車内清掃を検討しましょう。

3) プロの車内清掃なら嘔吐もOK？

嘔吐の量によっては、シートへの浸み込みが多く、臭いや汚れを取りきることが難しいといえます。

この場合は、応急掃除だけをして、早めにプロの事業者による車内清掃を検討しましょう。

【プロの車内清掃の作業内容】

くらしのマーケットの例

・シート、フロアマット、天井の洗浄・汚水吸引

・窓（内側）、ドア（内側）、シートベルト、ダッシュボード 、トランクの掃除

プロ専用の洗剤、バキュームクリーナー、高温スチーマー、マイクロファイバータオルなどで徹底掃除します。

嘔吐に関連した汚れや臭いはもちろん、シート及び天井のシミ・ヤニ汚れなどもキレイになります。

【プロの車内清掃の費用】

くらしのマーケットの例

●15,000円〜 30.000円前後
（出張料、作業代、洗剤代金など含む）

車内清掃の料金は、「車内軽自動車ー普通乗用車ー６人乗りミニバン」など車の大きさで異なるのが一般的です。

オプションで、汚れコーティングなどを対応する事業者もいます。

車内での嘔吐の処理は、できるだけ早い対処がポイントですが、吐しゃ物の量や場所によっては、素人での対応に限界もあるので、自分で無理と感じたら、より悪化する前に、プロの事業者に相談しましょう。

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