猫ノミの駆除方法｜特徴・季節・予防法

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1) 猫ノミとは？大きさ・特徴・季節

「猫ノミ」とは猫だけでなく、犬もに寄生するノミです。同じノミに「犬ノミ」もいますが、近年は猫・犬ともに「猫ノミ」による被害が多くみられます。

猫ノミの大きさ

1~3mmくらい。
目を凝らすと目視できる大きさ

特徴

猫ノミに刺されたときは、激しいかゆみを引き起こすのが特徴といわれています。刺されると、猫も犬も落ち着きなく、体を激しくかいたり、こすりつるようなしぐさをするようになります。

活動季節

猫ノミの主な活動時期は、野外では暑くて湿度が上がる7月〜9月がピークといわれています。しかし、快適な室内に入り込んだ場合、猫ノミは冬でも活動できるとされているので季節を問わず注意が必要です。

参考：ネコノミ｜公益社団法人東京都ペストコントロール協会

2) 猫ノミはどこから猫に寄生する？

猫ノミは、どこから猫などに寄生するのでしょうか？

猫ノミは、一般的に体の100倍を超える高さまでジャンプできるといいます。そのジャンプ力で、猫・犬、人間などに飛びつき、気づかれないまま家の中に侵入していると考えられています。

外に出る猫や犬は草むらなどでつかれる

猫や犬が公園や草むらに入った時に、ノミにつかれることが多いです。また、猫ノミにつかれた動物との接触によりノミをもらってしまうこともあります。

完全室内飼いの猫は人が運んだノミから

完全室内飼いの猫であっても、猫ノミがつくことがあります。その経路のひとつと考えられているのが、人間の服や靴について室内に入ってきたノミです。また、一緒に飼っている犬がいる場合には、犬が散歩からノミを持ち帰る例もあります。

参考：ノミが発生する原因とは？ノミの退治方法と予防対策｜フマキラー

3) 猫や犬についた猫ノミの駆除法

猫や犬についた猫ノミを駆除する方法を解説します。

①ノミ用コームで 毛をとかす

犬や猫用の「ノミ取りコーム」でブラッシングすることで、ついているノミを駆除（取り除く）することができます。

ノミが目に見えていなくても、ブラッシングすると隠れていたノミが逃げ動くようになるので、見つけやすくなります。

コームにノミが引っ掛かったらガムテープにはりつけておきます。最後に、そのままの状態でノミを水につけ動かなくなるのを確認してから破棄します。

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注意点

見つけたノミを潰すと、体液や卵が飛び散る可能性があるのでNGです。

②ひどい場合はノミ取りシャンプーも

猫の全身シャンプーをする頻度は1年に2〜4回程度、犬の場合は月に1回程度が適当といわれていますが、ノミが疑わしいときは「ノミ取りシャンプー」で、少し頻度を高めてシャンプーするという方法もあります。

ノミの成虫の多くは水に弱く、ノミ駆除専用のシャンプーを使うことで相乗効果が期待できます。

注意点

猫も犬も頻繁にシャンプーを行い過ぎると、かえって皮膚に炎症などを起こしてしまいます。一定の期間をあけてシャンプーしても、ノミが取りきれない時は、動物病院に相談しましょう。

③猫ダニの駆除薬

猫ダニ駆除の薬は、動物病院で処方してもらうことができます。背中に液を垂らすタイプ、飲み薬、スプレーなどさまざまな種類があります。

駆除薬の持続期間中であれば、ノミがついても、そのノミが卵を産む前に死ぬなど爆発的に増えるのを防ぐといわれています。

薬の種類や猫の個体差などによって、持続時間や効果が異なるので、獣医師と相談しながら状況にあった薬を処方してもらいましょう。

参考：ノミ_防除方法｜公益社団法人東京都ペストコントロール協会

4) 部屋にいる猫ノミの駆除法

猫ノミは吸血が終わると、猫や犬の体から離れ部屋の隙間やカーペットなどで生息したり、産卵まですることがあります。それゆえに、部屋に潜む猫ノミの駆除も必須といえるのです。

①カーペットやソファ、畳に要注意

猫や犬にとりついたノミは、室内のカーペットやソファ、畳にも卵を産み繁殖を繰り返すといわれています。

１匹のメスが1回に産む卵は30個前後といわれていますが、それらの卵も約1カ月ほどで成虫になり、猫や犬、時には人間の血を吸い始めます。

それだけに、室内にいるノミの駆除も非常に重要になってくるのです。

参照：衛生害虫（ノミ）｜秋田市

ノミがいるなら燻煙タイプの駆除剤を

すでにノミがいるなら、「バルサン」「ダニアース」など煙による薬剤で室内や畳内部を殺虫できる駆除剤を使用し、その後丁寧に掃除機をかけて駆除しましょう。

＜ポイント＞

ノミに効く燻煙剤は、一般的に、成虫に対して効果があるものの、卵などには効きにくいともいわれています。

それゆえ、1週間前後に1回を目安に1カ月ほど繰り返して、卵からかえったノミについても根気強く退治していきましょう。

②ノミが増えているなら害虫駆除のプロも検討

ノミが増えると、部屋の中をぴょんぴょん飛び回る様子が見えたり、家族全員が噛まれるような事態に至ることもあります。

このように自分では対応しきれない状態になった場合は、プロの害虫駆除事業者を検討することも必要です。

5) 猫ノミの予防法

猫ノミに寄生されてから駆除するのはもちろんですが、何よりもノミを寄せつけないことが大切です。猫ノミ の予防法をみていきましょう。

猫ノミの予防法① 虫除けスプレー

犬や人間、猫が外に出る時は、市販されている虫除けスプレーでも、ノミやダニにも効果が期待されている「ディート」「イカリジン」いずれかの成分を含んだ製品を塗布しましょう。

これだけで完全に防げるわけではありませんが、一定の効果があると考えられています。

猫ノミの予防法② 室内に持ち込まない工夫

猫ノミは、人や散歩に出る犬が家に持ち込むケースが多く見られます。散歩から帰った犬は足を洗い、できれば室内に入る前に、ノミ取りコームでブラッシングするのが◎。

人間も玄関に入る前に服をパタパタとはらい、靴の泥を落とします。草むらや公園などで遊んだあとは、ガムテープで衣類をぬぐうとノミを除去できる可能性があります。

猫ノミの予防法③ 駆除薬を継続的に服用する

先ほどもお伝えしましたが、動物病院などで処方してもらえる「ノミの駆除薬」は、ノミの駆除はもちろん、ノミの爆発的な増加を抑える効果が期待されています。継続的に行うことが大切です。

猫ノミの予防法④ こまめな掃除

駆除だけでなく予防法という面でも、こまめな掃除は有効です。犬の居住エリア、庭などに面した部屋も外から猫ノミが入ってくることがあります。可能性が高い場所は丁寧に掃除をして猫ノミを予防しましょう。

参考：猫のノミ・ダニ駆除マニュアル！原因や対策、症状を解説｜山科みやこ動物病院、ネコノミ｜豊島区

6) 猫ノミは怖い病気の可能性も！

猫ノミは、かゆみや皮膚の炎症といった症状だけでなく、以下のような猫や人にとって危険な病気を引き起こすことがあります。

●貧血などを起こすとされる「へモプラズマ感染症」

●菌を持ったノミに刺された猫などから人が感染するといわれる「猫ひっかき病」

●猫の下痢や嘔吐を引き起こす「瓜実条虫症（うりざねじょうちゅうしょう）」　など　

自分で対処できる「ノミ取りコーム」や「ノミ取りシャンプー」、「こまめな掃除」で日々ノミ駆除対策を取りつつも、動物病院でもらえる駆除薬による継続的な予防もマストです。

愛猫や愛犬が健康を維持できるように、できる範囲でいいのでしっかりとケアしてあげましょう。

参考：猫ひっかき病｜ 公益社団法人 千葉県獣医師会、ノミ、マダニ媒介性疾患｜三宅動物病院、犬猫の瓜実条虫症｜平井動物病院

ライター：佐倉玖弥
暮らしライター。整理収納アドバイザー、クリンネスト1級、調理師、野菜ソムリエなど家事を楽しくする資格を保有。主婦の経験を生かし「家事はキレイにスムーズに」をモットーにノウハウをご紹介。楽して無理なくできる家事を目指します。趣味は、犬の散髪・トレッキング・観葉植物を育てる事。

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