ギンバイカ（マートル）の育て方｜特徴や花が咲かない場合の対処法

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目次

1. 1）ギンバイカ（マートル）とは？
2. 　ギンバイカは生垣やシンボルツリーにおすすめ
3. 　ギンバイカ（マートル）の基本情報
4. 2）ギンバイカの育て方
5. 　ギンバイカ（マートル）の育て方カレンダー
6. 　ギンバイカ（マートル）の基本的な育て方
7. 3）ギンバイカがうまく育たない原因は？
8. 4）ギンバイカの生垣を美しく育てるなら、プロに相談

1）ギンバイカ（マートル）とは？

地中海沿岸を主な原産地とする、常緑低木の「ギンバイカ（マートル）」。 別名「祝いの木」とも呼ばれ、ギリシャ女神の聖木として、聖書にも「喜び」「平和の象徴」として登場します。

春におしべが花火のように広がる、梅に似た美しい白い花を咲かせることから、和名を銀梅花（ギンバイカ）、あるいは銀香梅（ギンコウバイ）と言います。
冬にはオリーブに似た黒い果実をつけるのも特徴です。

葉には油線があり、叩いたり揉んだりすることでユーカリに似たフルーティーな香りが出ます。
ハーブとして扱われる際は「マートル」という名前で流通しており、種類によっては、葉を料理の香り付けに使用したり、実った果実で果実酒を作ったりして楽しむこともあるほどです。

ギンバイカは生垣やシンボルツリーにおすすめ

葉数が多く生長が旺盛な常緑低木のギンバイカは、冬場も葉が密生するので目隠しとしての生垣にぴったり。

シャープで細かい葉がおしゃれで樹形も美しいため、シンボルツリーとして育てるのもおすすめです。
風水でも玄関先にギンバイカを植えると運気が上がると言われています。

共に地中海沿岸が原産地のギンバイカとオリーブは、どこか似たような雰囲気を持ち合わせています。

ギンバイカとオリーブをダブルでシンボルツリーとして生育するのも、地中海の清々しい温かい雰囲気があっておすすめです。

オリーブで垣根づくりをする方法について詳しく解説している記事もあります。
興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

オリーブで垣根作りをする方法｜最適な株間やメンテナンス法も解説

ギンバイカ（マートル）の基本情報

ギンバイカ（マートル）の基本情報を表にまとめてみました。

2）ギンバイカの育て方

ギンバイカは日当たりの良い場所で育てましょう。半日陰でも生育は可能ですが花付きや実付きが悪くなってしまいます。生垣にする場合は、苗を約30cm間隔で植え付けます。

ギンバイカは寒さには強いですが、霜が当たると枯れてしまうこともあります。寒さが厳しい地域では鉢植えで育てて、冬は室内に取り込みましょう。

ギンバイカ（マートル）の育て方カレンダー

ギンバイカ（マートル）の育て方の年間カレンダーは以下の通りです。

ギンバイカ（マートル）の基本的な育て方

ここからは、ギンバイカ（マートル）の基本的な育て方について解説します。

栽培環境・日当たり・置き場

日なたから明るい日陰まで幅広く植えられますが、日当たりがよい場所に植えるほうが花は多く咲きます。
水はけがよく肥沃な土地に植えるのがおすすめです。

耐寒性はありますが、冬期は寒冷地（－5℃）では霜に当たらないよう、防寒・寒風の対策を心がけましょう。

水やり

植え付けてから2年ほどは、地植え・鉢植え共に土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。乾燥気味を好みますが、春の新芽の時期や暑さの厳しい夏はしっかりと水やりをしましょう。植え付けから2年以上経つ庭木のギンバイカは、特別な水やりは必要ありません。

肥料

肥料は基本的には不要ですが、花付きが悪いと感じたら2〜3月頃、堆肥や油かすを与えると良いでしょう。

用土（鉢植え）

市販の培養土で問題なく育ちます。水はけがよく有機質を多く含む土になるよう心がけましょう。

植えつけ、植え替え

鉢植えで育てているギンバイカは、生長が早く根詰まりを起こすと枯れてしまうため、1〜2年に1度植え替えが必要です。

植え付け、植え替えともに適切な時期は3〜4月です。植え穴または鉢底に有機質肥料か緩効性化成肥料を元肥として植えます。
暖かい地域が原産の樹木なので、根を切って行う庭植えの移植は気温が上がる5月に行い、あらかじめ剪定で枝数を減らしておきましょう。

鉢植えの植え替えは根鉢をあまりくずさないように注意して行います。

病害虫

特に目立った病気や害虫の心配はありません。

剪定

ギンバイカの枝葉は生長速度が早く、放っておくとぐんぐん伸びていきます。一方、幹の生長は比較的ゆっくりなのでそのままでは幹に負担がかかりやすく、こまめな剪定が必要です。

剪定は開花後の6~8月までに行いましょう。8月には次の花芽をつけるため、なるべく7月頃までに終えると良いでしょう。

剪定のコツは、まず理想の樹形をイメージすることです。それからその輪郭からはみ出る枝や徒長枝を切り落としましょう。さらに、枯れてしまった枝や密集している部分を切り落としてリセットします。

ギンバイカがある程度の高さまで生長し、それ以上高くしたくない場合は、太い幹を切り落としましょう。高さを伸ばさず枝が横に広がるように促します。

種まき

10月に黒っぽく熟した果実からタネを取り出し、流水で果肉を洗い流します。
その後、タネは乾燥させないように湿らせた砂と混ぜビニール袋に入れ密閉して冷蔵庫で保存しましょう。

気温が上がり始める翌年3月中旬から4月に取り出し、もう1回水でよく洗ってから種をまきます。

3）ギンバイカがうまく育たない原因は？

自宅でギンバイカを育てていると、うまく育たないと感じることもあるかもしれません。主なトラブルの原因と解決方法をまとめましたので、参考にしてみてください。

①花や実をつけるためには日当たりが必要

丈夫なギンバイカは半日陰でも育ちますが、花や実をつけるためには日当たりが必要です。花を目的で育てる場合は、日当たりの良い場所で育てましょう。

また、花を咲かせるための栄養が足りないことも考えられます。地植えなら2月頃、鉢植えなら3月頃に肥料を与えることで花付きが良くなります。

②冷たい風や霜に当たると枯れてしまう

寒さには比較的強いギンバイカですが、冷たい風に当り続けたり、霜に当たると枯れてしまいます。北風が当たらない場所に植えるか、冬場に-5℃を下回るような地域では鉢植えで育てるのがおすすめです。

③葉が赤く変色するのは紅葉しているから

寒い時期になると葉が赤みを帯びることがあります。枯れた状態でなければ心配ありません。紅葉の一種として色の変化を楽しみましょう。

4）ギンバイカの生垣を美しく育てるなら、プロに相談

香り高い葉や、美しい花が魅力のギンバイカ。葉が密生するため生垣にぴったりの庭木です。また、樹形が美しいためシンボルツリーにも最適。ハーブとして活用したり、切り花としても楽しめる魅力的な庭木です。

ギンバイカは枝葉の生長速度が速いため、定期的に剪定をして幹への負担を減らしましょう。大きくなってきたら幹を切り落として理想の高さで育てます。もし、自分で剪定する自信がない方はプロに依頼するのもおすすめですよ。

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