灯油の処分の仕方、教えて！

誤った処分方法

灯油を自分で処分する方法はインターネット上にたくさんあります。
　・古新聞に吸わせる。
　・古布に吸わせる。
　・上記の古新聞・古布を燃えるゴミの日に出す。
　・使い終わったサラダ油の瓶やボトルに入れて、燃えないゴミの日に出す。

そのどれもが誤った処分方法です。やってはいけません。
なぜでしょうか。
それは、灯油の引火点が37度〜65度の間と低いからです。
もし何か外的要因で着火源があった場合、簡単に灯油に火が付いて燃え広がる、ということでもあります。
引火点が37度というのは、外気温が37度あったら発火する、というわけではありません。
しかし、例えば灯油を自分で処分しゴミ袋の中で灯油が気化していたとします。
その状態でペットボトルやプラスチックトレイなどの複合的要因でレンズ効果がおきて、光がゴミ袋の中の灯油（灯油をしみこませた古新聞など）に集まってしまっていたら、発火する可能性は少なくありません。
実は火が付くのは灯油そのものではなく、灯油が気化した状態からです。
口を堅く縛ったゴミ袋の中でなら、この灯油の気化現象が簡単に起きやすい状況であるのは明らかです。
特にゴミ集積場は燃えやすい物が多いため、ゴミと一緒にし、気軽に灯油を処分するのはやめましょう。

安全な処分方法

では、どのようにすれば安全に灯油を処分できるのでしょう。
それは簡単です。買ったところへ灯油の処分を依頼すればよいのです。
ガソリンスタンドで買ったのなら、ガソリンスタンドへ。（持ち込めるスタンドかは、事前に確認する必要があります）
ホームセンターの灯油売り場で買ったのなら、そのホームセンターへ。
つまり専門家の手に処分をゆだねる、ということです。

最後に

灯油の処分の仕方はさまざまあり、もしかしてずっと前から自分で処分していて、今まで何の問題なかったという方もいるかとは思います。
とはいえ灯油は危険物であるので火事の原因とならないよう、まずは正しい知識と常識と節度をもって処分をしていただきたいものです。

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