入間郡三芳町の有限会社 実幸「Zikko」のブログ
2022年10月1日
皆さんこんにちは!
本多です。
あまりにもショックでした。
私の年代では「絶対的に、圧倒的なヒーローであり、憧れの人」です。
そんな猪木さんの住んでいらっしゃるマンションの定期清掃をしており、作業中に「おはようございます!」なんて、声をかけて頂いたからです。
(郵便受けにお名前があり・・・「ふ~ん、猪木って名前の人が居るんだ。珍しい名前じゃないのかな。」なんて、当時は思っていました。)
有名な人の住居に係わる身としては、場所は勿論、詳細も明かせません。
私がまだ小僧だった頃・・・マンションのエントランスで、床清掃の前にガラスの清掃をしていました。
(多分・・・鼻歌でもしていた記憶があります)
しゃがんで下の部分を作業をしていた時に、テレビでも聞きなれたあの声がしたのです・・・「おはようございます!ご苦労様です!!」
振り返ると・・・、あの「猪木さん」でした。
とても背の高い猪木さんが(そりゃあ元々はプロレスラーだもの)腰を低くされ、私に声の届きやすい位置まで、顔を近づけていらっしゃいました。
「ああ・・・あああ・・・」声にならない反応をする私に、ニコッとして微笑みをくれ、迎えの車に乗って行かれました。
何度もお辞儀をするのがやっとで、何も言葉が出ず、きっと失礼だったと思います。
こんな・・・ただの清掃作業員の「小汚いあんちゃん」に、声をかけてくれる有名な人って居るでしょうか。
憧れの人が目の前にいて、自分は平素な日常で居る。
混乱でしかありませんでした。
思えばサインを貰ったり、握手をして貰ったり、今なら写メ(既に古いか)なんでしょうが、私は「アウワウ」でした。
当時の作業員の仲間にも話しましたが、噓つき呼ばわりされました。
作業中で「多分、手も汚いだろう。」、「ハグしたくても、汚い身なりだろう。」、「サインが欲しくても、ペンも何も無い。」、何より「嬉しくて、嬉しくて・・・。」、ただただ・・・感無量でした。
(当時は・・・浅野ゆう子さんと同じマンションでしたが、現在は違うと思います。)
ああ・・・ほんとうに沢山の人と陰で関わりを持つ仕事をして来たのだなって、改めて思いました。
有名な人・無名な人にかかわらず、多くの人を見送って(退去を含めて)来ました。
良くしてくれた「入居者さん」だったり、あるいは「管理人さん」だったり、恵まれた「掃除屋」だと思います。
何も出来ない頃から「ただ一生懸命」にやって来ました。
(何も出来ないから、ただただ・・・一生懸命なんです)
私はお客さんの為に「はたして役に立てたのだろうか・・・」、「喜んで頂けたのだろうか・・・」、自問自答の毎日を過ごしています。
多分、これからも思い続けていく事でしょう。
50年やって来ましたが、ぜんぜん変わりません。
こういう風に思わない掃除屋は、掃除屋じゃありません。
とある○○マンションの101号室
小さなお子さんの、おもちゃの乗り物の置いてある部屋
とても暖かい思いのこもったお部屋の前の空間
私の思い出のひとつでもあります。
ありがとうございました。
アントニオ猪木さん。
創業昭和47年! 安全・安心・誠実に、お掃除させて頂きます! 厚生労働省・国家検定「清掃作業監督者」取得済み。
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