入間郡三芳町の有限会社 実幸「Zikko」のブログ
2022年7月31日
皆さんこんにちは!
本多です。
今回は「フロアクリーニングのリピート」とは、どういう事かのお話です。
先ずは写真を見てください。
ビフォーアフターになります。
会社さんの事務所で、土足で出入りしている事務所です。
状態は、半年前に剝離作業をして、2層仕上したリピーターさんの床です。
半年経過で床の艶は維持していますが、黒い模様が見て取れますね。
この汚れはヒールマーク(摩擦による靴底の、かかとの引きずり跡)と呼ばれるものです。
(逆に、こちらのワックスが削られる「スカッフ現象」というのもあります)
歩行の時の癖で、摺り足気味に歩く事で起こる現象です。
歩く際の癖なので、なかなか改善しないですね。
コンクリートを流し込み、固めてから土間研(「どまけん」と言って、砥石で水平を図りながら平らにする工程)を昔はしていたのですが、昨今の業者さんは納期優先かコストダウンの為にやらなくなりました。
この為、平らな床の建物は・・・ほぼありません。
工作機械を扱う工場の制度は、最低限プラスマイナス0.1ミリっていうのが暗黙の了解です。
土木・建築の領域では、もっと緩いのが現状です。
仕方ないと言えば仕方ない事です。
セメントの中に小石等が混ざり、凹凸の誤差は0.5ミリは当たり前なんですね。
それで出っ張った所に靴底が当たり、この様な症状が現れます。
本当にフラットな床でも、歩き癖の悪い人が居たらこうなってしまいます。
(例えば、パンをくわえて靴を履きながら、エレベーターに向かって歩く・・・みたいな感じです。)
人が生活する上で、どうしようもないことかもしれません。
素材そのままだと傷が入って、どうにもならない事もあります。
ですが、ワックスの目的は「保護・艶出し」です。
保護が先に明記されていますが、まさに・・・こういう状況から床をしっかり守っています。
ワックスの上に着いた汚れは、ワックスごと削って(研磨)しまえば落とせます。
今まで無かった事で、あまりに心配されて「見に来てください」と言うお客さんの所に、事前にお伺いし安心してもらえるようにデモ作業をしました。
前回は剝離作業だったので、2層しか乗っていませんでしたが、今回は通常の2~3倍の量を塗布しました。
ワックスの厚みは0.75ミリを目指していますが、これだけ有れば保護剤としても、美観も充分に賄えます。
「ワックスの層の厚さなんて分かる訳ない」とか、「ワックスの分量なんて雰囲気で塗っているんだろう」なんて言う、自称プロの掃除屋とは訳が違います。
私の足の裏は「グロスメーター」ですよ(笑)
グロスメーターとは、艶の測定をして数値化する測定器です。
私の引き渡し基準はグロス80(昔のコンビニの清掃後の引き渡し基準)が平均です。
試しに剝離作業の前にヘラで剝がしたワックスの層を、マイクロメーター(0.01ミリ制度で厚みを測定する器具)で測りましたが・・・キッチリ0.75ミリでした。
測定器具を片手に、いつ後を付けてて・・・基準検査をされても構いませんよ(笑)
これらの測定器は非常に高いですけど。
私が一度でも手掛けた場所ならば、絶対に補修して見せます。
どういう現在状況か、やる前から理解していますから。
リピーターさんの安心感。
それを守るために作業の精度を上げて来ました。
勘に頼らないって、一朝一夕には出来ません。
0.5ミリでは足らず(床の誤差と変わらない)、1ミリでは厚すぎる(透明感が阻害される)と言うのはこの為です。
歩行導線を重点的に厚くして、それ以外は自然に仕上げる・・・同業者でも簡単にできる事じゃないですよ。
それを実現させるノウハウがあります。
複数回作業ででしか出来ない事なんです。
50年の暖簾って・・・そういうことです。
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