富士見市の河村サービスのブログ

輸入住宅のトイレ(2/2)

2022年2月24日

こんにちは。 今日はいまのところ仕事の予定が無いので、この前の続きをかくことにしました。
昨日夕方、ウオシュレット取り付けで訪問したお客様が前回のブログ「輸入住宅のトイレ」を読んでいただいたとのこと、とてもうれしかったです。ありがとうございます。
 さて、前回は「覚悟を決めて、現地で分解することにした」というところまで書きました。その続きです。
2月5日(晴れ)タンクと便器を固定するボルトを、4本たずさえ「いざ出陣!」です。旧富士見有料道路を北へ向かって進みます。50分弱でお宅へ到着。玄関でご主人と奥様にご挨拶して、さっそく2階へ上がります。
 実はお宅訪問は今回で2回目です。海外製のトイレということもあり、近くで仕事があったとき立ち寄り、水漏れ個所の確認とあわせ水受け用にペットボトルを半分に切て設置していたのです。(タオルと違いペットボトルだと水漏れの量が目で見て分かります)
ペットボトルには7分目まで水が溜まっていました。500ccのペットボトルを半分に切ったので、1週間で溜まったのは200ccくらいでしょうか。漏れているのは、タンクと便器の密結部のボルトの1本からです。
さっそく分解を始めます。(コロナ渦なので、皆さんには、お声がけした時だけ来ていただくことにしています)
止水栓を閉め、タンクの水を流します。タンクの底に水が残っているので、タオルに染み込ませながら、地道に排水します。
次に、タンクと便器をつないでいるボルト(密結ボルトといいます)を緩めます。やはり3本あります。ネットで見た東海地区の業者さんの事例が役に立ちました。ナットは簡単に緩んだのですがボルトが抜けません。ゴムパッキンがしっかり噛みこんでいます。タンクごと持ち上げて便器から外します。
素材が陶器なので、慎重にゆっくりと便器の上に置きます。 ついに姿を見せた三角形の密結パッキン!!
こんな形をしたパッキンが付いた便器は初めて見ました。驚きです。
 さて、パッキンの構造が判ったところで、お客様に修理の方法について説明します。なぜかというと、水漏れを起こしているのは三角パッキンの右上1箇所だけですが、バランスを保つために、3か所の角を切り落とさなくてはなりません。そのことを説明して了解をいただく必要があります。簡単に部品が手に入らない場合はこのように改造を加えることになります。
1階に降りて、ご主人にお声がけをします。奥様もご一緒に2階に来ていただきました。先ほどの説明をします。快く私の提案にOKをいただきました。
 さっそく、ゴム製パッキンの角の部分をペンチで切ってタンクから抜き取ります。ゴムが固くなっているので結構力がいります。穴をきれいに掃除して、持参したボルトとゴムパッキンを装着して締めこみます。タンクを便器の上に乗せ元の形に戻します。便器への取り付けネジを仮締めします。給水管をつなぎ、止水栓を開け、タンクに少しずつ水を溜めていきます。ボルトか付近から水漏れがしていないか、じっくり確認します。貯める水の量を増やします。
OKです。 漏れていません。これで密結ボルトからの水漏れは直りました。
 次に、便器への取り付けネジを、本締めします。レバーを回して水を流します。 
ややっ⁉ 便器の右側から水が漏れてる!!
大慌てで大きいタオルで拭きます。まだ出てきます。もう一枚タオルをあてます。
なぜだー? なぜ漏れる? 真ん中の大きいゴムパッキンの劣化かー? それだと部品がないぞ。 困った。困った。
 しばらく考えた後、ご主人にいま起っていることを説明し、もう一度トライしてだめなら、現物を見て大きいゴムパッキンを調達することが必要とお伝えしました。
ご主人は、「1階にもトイレがあるから大丈夫。とにかく直してほしい」とおっしゃってくださいました。

ご主人の言葉に勇気をもらい、再度チャレンジです。
3本のネジを、少しづつ順番に締めていきます。相手は海外製の陶器のトイレです。締め過ぎて割ってしまったら大変です。慎重に、ゆっくり、ゆっくり締めていきます。「ジャリツ」と、陶器がこすれる音がします。汗が出ます。もう少し締めます。タンクをゆすってみます。動きません。しっかり固定できました。これ以上締めると危険です。

もう一度水を溜めます。タンクの1/4溜まったところでレバーを回して水を流します。大丈夫そうです。
半分まで溜めます。流します。OKです。
止水栓を全開にして、普通どうり給水が止まるまで溜めます。流します。OKです。やっとうまくいきました。

ようやく緊張がほどけ、冷静になって、水漏れの原因を振り返てみます。
原因は、最初の方の締め込み作業で、私が慎重になりすぎ、大きいゴムパッキンの密着が悪かったため、そこから水が漏れたということです。まあ、簡単に言うと、ビビってたわけですね。

散らかった道具を片づけ終わり、ご主人と奥様にテストをしていただきました。何とか修理を終えOKをいただくことができました。
Kご夫妻。長時間ご協力ありがとうございました。また、貴重な経験をさせていただき感謝しております。
これで修理の引き出しが一つ増えました。



輸入住宅のトイレ(2/2)の画像1輸入住宅のトイレ(2/2)の画像2輸入住宅のトイレ(2/2)の画像3

店舗情報

店長の写真

お客様のご要望をしっかり確認します。作業の流れを分かりやすくご説明します。ていねいな仕事を心掛けています。

所在地

埼玉県富士見市

営業時間

月、水、金 9:00~12:00 日  10:00~17:00

定休日

不定休

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資格・許認可

<第二種電気工事士> 埼玉県第103337号