うきは市のアリト電業のブログ
2025年4月5日
今回は長府さんのエアコンになります。
長府さんのエアコンは滅多になく、給湯器や太陽風呂などと一緒に施工することが多いのではないでしょうか。エアコン専門業者が付けるのと少し勝手が違うようです。
カットした配管のバリを取っていきます。
2分管ではあまり必要ないですが、やれば仕上がりが綺麗です。
画像では切り粉が管に入りそうですが、ちゃんと排出しています。
ここで、ガス漏れについて少しお話をさせてください。
「スローリーク」と言って、少しづつガスが抜けていく現象は、施工者のミクロの感覚次第です。「壊れるまでガスが持てばいい」という考え方もわかりますが、施工者の問題で途中でガス抜けは宜しくありません。
以前、久〇米のエアコン設置の法人さんで目撃したのが、配管を箱に入れたまま、真っ直ぐに延ばさずに、曲がったままカットし、そのままフレア加工していました。一年以内に結構な頻度でガス補充に行っているみたいです。どうしてかというと、曲ったまま加工すると、フレア面のツバが片方だけ浅くなるんです。
こちらは、正しく加工したものになります。フレア面には高い圧力が掛かるので、ほんのちょっとのことでも、スローリークしていきます。
中古品になると、更に注意が必要になります。この液体は”液漏れ防止剤”になります。実はこれ、メーカー施工書は書いていないのですが、本当に漏れないので、メーカーとしては面白くないのだと思います。そうでなければ推奨しているはずです。売る方は買い換えてもらってナンボですからね。
石綿(アス〇スト)調査やその工事、フ〇ハーネスに至っても、辿っていけばリケン構造のユチャク体質。私はそれらをお客様に転嫁するのを好みません。いずれ圧力が掛かってくるかもしれませんが、「本来必要のない道具を揃え(約15万)必要のない金額を徴収する制度」が昨今多すぎます。
液漏れ防止剤の話に戻りますね。
これ、どんどん使ってほしいのですが、ただし、DIYでできるかというと、施工に関して技量が必要で、塗布量と塗布箇所を間違えると、ねじ山破損や規定トルクでの締め付けが出来なくなりますのでご注意ください。
「塗るだけ」こういうシンプルなものこそ、最も難易度の高い部類になるというのは、皆さんご承知のところです。
故に推奨すると事故が増えるからかもしれません。ユーチューブ等で簡単にやっているのを見て真似しないで下さい。付きっきりで教える人がいることが前提ですよ。機会があったら教室を開きたいと考えています。
3枚目の画像を良くご覧になられてほしいのですが、二分管(細いほう)を若干長めにしてあるのが分かると思います。これは「設置その④テンション」で後述しますが、抜けやすい細管を押し付ける方向にテンションをかけています。耐候テープを巻いた時に、若干見栄えが悪くなりますが、ガス抜けよりかはマシです。ご承知くださればと思います。
その②に続きます。
店長:稲田智久
姿勢よく誠実に、どんな時も心をこめて。
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