杉並区の株式会社ラボクルのブログ
2023年3月11日
東日本大震災から今日で12年…。
自分は昨日の事のようにはっきり覚えています。
震災当日、予定していた出張が急遽キャンセルに。
会社での作業となり、いつも通り近くのスーパーでお惣菜とカップラーメンを買います。
その日は何気なく『最近疲れているから甘いもの』と、いつもは買わないチョコレートを買いました。
が、お腹がいっぱいでチョコレートには手を付けず昼食を済ませました。
昼寝をし13時を迎え午後の仕事が始まります。いつも通りの仕事をこなしている時、それは急にやってきました。
立ってられないとは良く聞きますが、自分が体験したのはまさに其れそのもの。
長い!と思いつつも次に起こす行動が生死をわけると一瞬で察知するほどの揺れ。
物凄い!!
この世が終わるかと思うくらいのとてつもない揺れです。
しばらくして、地震が終わるか終わらないかのタイミングで車へ乗りこみました。
海沿いなので反対車線は誰もいません。(市内でも一番と言っても良いほど海沿いのため)
市内へ向かう車線では渋滞が始まりかけている。
躊躇したら終わりだと思いアクセルを踏み込み、一気に反対車線を逆走します。
気持ちを落ち着かせるため煙草に火をつけ灰が落ちるのも気にせず、くわえ煙草で山の方へ車を走らせました。
「ふぅー」っと長い息を吐き、煙草を消し飲みかけのコーヒーを一気に飲み干した。
ほっとしたのも束の間で街中でサイレンが鳴り響く。
大津波警報。。。。まるでテレビで見る空襲のシーンを思い出す。
高台から見渡すとあちこちで火柱が立っている。。火の海だ。
まるで戦争のよう。空襲に見舞われたかのような惨事に…
酷い。
途方に暮れて目のやり場にこまっていると、ふとみた海の方は真っ黒!
まるでこの世の終わりのような光景。
大津波だ!!!
乗り親しんだフェリー、ミニカーみたいに流される大量の車、爪楊枝みたいに簡単に折れる大木、建物や家も。。。
それらをいとも簡単に押し流しながら迫ってくる!
後ずさりしながらも平常心を保つようにし、実家へ向かう。
誰もいない?、、、一気に不安がよぎる。。。。。。。。。。。
と、その時!!犬の鳴き声が!!
我が家の犬だ!!無事だった!!
愛犬を連れ母方の実家へ。
着くとそこにはすでに避難していた父親と母親、それと母の兄弟たち。
無事だ。
電気は停電、ガスはストップ、水道も勿論出ない。
とりあえず火をおこす。焚き木拾いもかねて、川でバケツに水をくむ。
食料はどうしよう?
冷蔵庫の中には2,3日分。冷凍庫のもあわせれば何とかなりそうだ。
しかしいつ復旧するか解らない。検討など全くつかない。贅沢は禁物だ。
昼間買ったチョコレートを一個口に含んだ。
味なんてわからなかった。
おこした火で水を沸かし熱いタオルで顔をふき、顔を埋めた。
体は震え、涙が溢れる。
一息ついて、家族や親戚の顔を見渡す。
安心したのかまたもや涙が込み上げる。
脳裏からあの光景が離れない。
真っ黒な大波にのみこまれる街、真っ赤に燃える家や山、
変わり果ててしまった生まれ育った街。
この先どうすれば良いのか、友達は無事なのか、不安が込み上げてくる。
居ても立っても居られず、家族からの制止を振り切り街へ。
言葉にならない。
家と道路の区別がつかない。
あったはずの建物がなくなり、何処かわからない。覚悟はしていたが予想をはるかに上回る被害に目を覆う。
友達に電話するが繋がらない。
道とは言えない道を、皆リュックに長靴で歩いている。避難所に向かっているようだ。
その中に友達がいた!
声をかけ、お互い自然と抱き合った。
少しであるが希望が見えたような気がした。
皆がスーパーや、車をあさっている。
自分も平常心がないのか、それに続く。
良いのか?
でも、それどころじゃない。
電池、缶詰、ロウソク。
泥だらけの中から使えそうなのを拾って家に帰る。
もう日が暮れ、雪がチラついている。
寒い!
倉庫から埃まみれの石油ストーブを出し
その上でお湯を沸かし、コーヒーを飲んだ。
明日からどうしよう。。。
心身ともに疲れきっていたはずだが、眠れるはずもなく朝を迎えた。
◯◯が亡くなった。
悲報を聞いたのは翌日だった。
幼稚園からの親友だ。
後に聞くと避難途中に家に戻ったらしく、津波に流されたようだ。私は絶望した。
何日か経って
悲しい知らせとともに、並行して復興がはじまる。
ロウソクだった電気、川の水だった水道水、ガスボンベだったガス。
復興すればするほど行方不明や死者が増え明らかになる。
余震も震度4以上の揺れだ。
眠れるわけもない。
職場は流された。仕事もない。
現実を受け止められない。
心機一転、上京。
こうした経緯を経て完全復興とは言えないが普通の生活できるまでになったのだが、
今回此方に書かせてもらったのは、伝えたい事があったから。
それは、「命をなにより大事に」。
偉そうな事は言えませんが、自分の震災の体験からそう思いました。
物など、どうにかなりますからね。
家族や、ご自身の命を大切にして下さい。
災害対策も万全に、守るべきものを守りましょう!
今、自分がこうやって記事が書けるのも命があるからです。
家族や、仲間、親友、復興に携わった方々に感謝しながらこれから精進していきたいと思います。
長々と、まとまりのない文章、失礼いたしました。
店長:遊佐貴匡
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