さいたま市西区のアンテナ屋さん.comのブログ
2025年11月19日
新築戸建てや既存住宅のアンテナ工事で、必ずといって良いほど質問されるのが
**「ブースター(増幅器)は必要ですか?」**というものです。
結論からいえば、
ブースターは“必ず必要なわけではない”が、“必要なケースも多い” というのが現場の実感です。
本記事では、アンテナ工事の専門業者であるアンテナ屋さん.comの代表として、
ブースターが必要になる理由・不要な理由・判断基準・設置するメリットなどを、
アンテナ工事初心者にも分かりやすく解説します。
⸻
◆ そもそもブースターとは?役割を分かりやすく説明
ブースター(増幅器)とは、
アンテナで受信したテレビ電波の強さを“増幅させる機器” のことです。
地デジ電波(UHF)は、
アンテナ → 分配器 → 配線 → 各部屋のテレビ
という流れで届けられますが、この過程で電波はどうしても弱くなります。
ブースターはその弱くなった電波を補い、
テレビが受信できるレベルまで持ち上げる役割を担っています。
特に以下のような場合は、電波が弱りやすいため、ブースターが重要な役目を果たします。
• テレビの設置台数が多い
• 配線が長い(2階→1階→地下など)
• 電波塔が遠い
• 建物周辺に障害物が多い
• 分配数(部屋数)が多い
⸻
◆ ブースターが「必要になる」ケース
① 電波が弱いエリア・立地の場合
地デジ電波は場所によって強弱があり、
電波塔から遠い地域や、山・高層ビルに囲まれた立地は電波が弱くなる傾向があります。
こうしたエリアでは
ブースターがないとテレビが 映ったり映らなかったり を繰り返すため、
安定受信のために設置することが多いです。
② 分配数が多く、配線距離が長い場合
各部屋へ分配すると、電波はそのたびに減衰します。
• 1分配 → 約4dB減衰
• 2分配 → 約7dB減衰
• 4分配 → 約12dB減衰
特に4分配以上になると、ブースター無しでの安定視聴が難しいケースが増えます。
③ テレビが4K8K対応のBS/CSと混合している場合
地デジ(UHF)と4K8K(BS/CS)を混ぜて家中へ配信する場合は、
混合による損失が発生します。
そのため地デジ側の電波がギリギリの場合、
ブースターの有無が映りに大きく影響することがあります。
⸻
◆ ブースターが「不要な」ケース
逆に、次の条件がそろっていれば、ブースターなしでも問題なく映る場合があります。
① 電波が強い地域
電波塔に近い地域や、遮蔽物の少ない新興住宅地などでは、
アンテナ単体でも十分な受信レベルを確保できます。
② 分配数が少ない・配線が短い
1〜2台のテレビにしかつながない場合は、電波が大きく減衰しません。
③ 高性能アンテナで受信レベルが充分にある
八木式アンテナや電波の強い方角に壁がある場合、
アンテナの性能だけで必要レベルを満たすこともあります。
⸻
◆ 「ブースター不要です」と言い切れない理由
工事業者として強調したいのは、
ブースターの必要・不要は“現場調査”なしには判断できないということです。
理由は以下の3つ。
⸻
●理由①:各家庭で電波状況が違うため
同じ町内でも、数十メートルの違いで電波が強かったり弱かったりします。
⸻
●理由②:建物の構造・配線ルートによって減衰が変わるため
• 鉄骨造
• 2階 → 1階 → 地下への長い配線
• 古い分配器
なども受信レベルに影響します。
⸻
●理由③:テレビやレコーダーの機種差
同じ電波レベルでも、メーカーによって映りやすい/映りにくいが存在します。
つまり
「ブースター不要です」とネット記事で断言するのは危険
なのです。
⸻
◆ ブースターを付けるメリット
① テレビが安定して映る
映像の乱れ・ノイズ・フリーズが発生しにくくなります。
② 4K8Kにも対応しやすい配線設計ができる
将来のテレビ買替えにも強くなります。
③ 各部屋で同じ画質を確保できる
リビングでは映るのに2階の部屋だと映らない…
という不満も解消できます。
⸻
◆ ブースターを付けるデメリット
ほとんどありませんが、強いて言えば以下の2点です。
• 機器費用がかかる
• 電源(電源部)が必要
ただしコストに対して得られるメリットが大きいため、
「不要と言われたのに映らない」というトラブルを防ぐ意味でも、
検討する価値は高いと言えます。
⸻
◆ ブースター取付費用
当店で使用するのは
**国内メーカーの高品質ブースター(4K8K対応)**のみです。
• 地デジブースター:19,800円
• 混合ブースター(地デジ+BS/CS):24,200円
※工事費は内容によって変わりますが、
必要な場合は現地で明確にご説明しています。
⸻
◆ まとめ:ブースターは「必要かどうか」を現場で判断するのが正解
最後に、この記事のポイントをまとめます。
• ブースターは 必ず必要ではない
• ただし 必要なケースが多い
• 電波環境・分配数・配線距離・周囲の環境で判断が変わる
• 最適な判断は 現場の受信レベル測定が必須
弊社では工事前に必ず電波測定を行い、必要な場合のみブースターを提案しています。
無理な営業は一切していませんので、
地デジの映りが心配な方、新築で迷っている方は、
どうぞお気軽にご相談ください。
店長:熊谷 学
お客様あの声をかたちに。どこにも負けない施が工品ま質まだをの約束わいたします。
<関東>
茨城県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県