町田市のおたすけマンのブログ
2025年9月29日
今回は海老名市のお客様のご依頼!
幼なじみが住んでいる町なので、古くからの友人に会いに行くような気持ちで伺いました。
土地勘もあり、道中もほっこり。
お使いの洗濯機は パナソニック製ドラム式洗濯乾燥機 NA‑VX8500(2014年発売モデル)です。
過去にメーカー修理でヒートポンプユニットを2回交換されているとのこと。
しかし、「1年ほど経ったら乾燥機能が弱くなった」とご相談を受けました。お話を聞くと、洗濯物が乾くまでに時間がかかり、生乾き臭も気になるようです。
パナソニックのドラム式洗濯機は、熱交換器に水を流して細かな糸くずを洗い流す「熱交換器自動洗浄」を搭載しています。
乾燥運転後にフィルター掃除をこまめに行えば乾燥性能を維持できますが、フィルターのお手入れを怠ると自動洗浄だけでは取り切れない糸くずや埃が熱交換器に付着して目詰まりし、乾燥時間が長くなることがあります 。
今回の乾燥不良も、ヒートポンプユニットに問題があるのかを確認する必要がありました。
機器を分解していくと、いくつか気になる箇所が見つかりました。
乾燥フィルター周辺に大量の埃
乾燥フィルターの蓋の裏には綿埃がびっしり付着していました 。
乾燥フィルターは乾燥時に抜け落ちる繊維を受け止める部分で、ここが目詰まりすると温風がスムーズに通らず乾きにくくなります。
日々のお手入れがとても大切です。
洗濯槽を覆うカバーを外すと、流体バランサー周りのカバーに擦れ跡があり、大きな穴が開いているのが確認できました 。
これは脱水時にバランサーが当たってしまう構造上の弱点で、同機種ではよく見られる症状です。
破損部分から埃が侵入しやすくなるので、必要に応じて交換をご提案しています。
ヒートポンプユニットの蓋を外すと、エバポレーター(熱交換器)がほとんど塞がってしまうほど糸くずと埃が詰まっていました 。
これでは温風が通らず乾燥機能が低下してしまいます。
ユニットを取り出して水圧で丁寧に洗浄し、蓋に付いている自動洗浄ノズルもきれいにしました 。
分解後にすすぎ運転で試運転を行うと、水の出方が極端に弱く、ヒートポンプ用の給水が出ていないことに気付きました。
パナソニックのVXシリーズでは、給水が極端に遅い場合は給水フィルターよりも「給水弁(電磁弁)」の故障が原因であることが多く、弁の交換が必要になると報告されています 。
この機種も給水弁の不具合によりヒートポンプ自動洗浄用の水が出ず、埃が蓄積していたようです。
今回の対処とアドバイス
1. ヒートポンプユニットと乾燥経路の徹底洗浄 – 熱交換器に詰まった糸くずを水圧で丁寧に洗浄し、自動洗浄ノズルもきれいにしました。
2. 給水弁の点検・交換提案 – 給水弁の動作不良を確認したため、お客様に交換をご提案しました。給水弁は電磁弁のため故障すると給水不良が発生しやすく、交換することでヒートポンプの自動洗浄が正常に行われます 。
3. 脱水受けカバーの破損について説明 – バランサーが当たって穴が開いていたため、埃侵入防止のためのカバー交換をご提案しました。
4. 普段のお手入れの重要性をお伝え – 乾燥フィルターや排水フィルターは洗濯後にこまめに掃除すること、月に一度程度は取扱説明書に沿って槽洗浄コースを行うことをお願いしました。フィルター掃除を怠ると自動洗浄だけでは落ちない埃が熱交換器に付着し、乾燥時間が長くなることがあります 。
今回は海老名市という馴染み深いエリアで、パナソニックNA‑VX8500の分解洗浄と不具合原因の特定を行いました。
ヒートポンプの目詰まりや給水弁の不良、脱水受けカバーの破損など、一つひとつ丁寧に点検・清掃することで乾燥性能がよみがえりました。
お客様からは「古い機種だけど、まだまだ使えるんですね!お願いして良かった」と喜んでいただきました。
ドラム式洗濯機は便利な反面、構造が複雑でトラブルの原因を見つけにくい家電です。
乾燥時間が長い、においが気になる、フィルター掃除をしても改善しない…そんな時は無理をせず、専門のクリーニング業者にご相談ください。
くらしのマーケットでご依頼いただければ、地域の事情に詳しいスタッフが伺い、長く快適に使えるようしっかりサポートいたします。
店長:下田 開
店舗名の由来「日常生活の困ったをオタスケするお店→おたすけマン」お困りごとに真摯に対応することが当店の信条です!
<関東>
東京都
神奈川県