「月光に滲む、夜の静寂」

2025年4月10日

1日を終えて、家に帰ってきた。
ふと見上げた空があまりにも幻想的で、足を止めた。
疲れていたはずなのに、その瞬間だけは、
何かに包まれるようなやさしさを感じた。

静かに広がる夜の帳。
月は薄い雲に滲み、柔らかな光を放っていた。
まっすぐに伸びた飛行機雲が、まるで今日という日を切り取るようで、
時間がゆっくりと流れていくのを感じた。

腕を見ると、半袖の境目がくっきり。
「昼は何の仕事してるの？」と、同級生に言われたことを思い出す。
確かに、最近は太陽の下で過ごすことが多い。
明日は木の伐採かな。そんなことを思いながら空を見上げる。

気づけば、自分は今、一日一日をちゃんと味わって生きている。
忙しい中にも楽しさがあり、
静かな夜に、自分と向き合う時間がある。

そういう日々も、悪くないなって思える夜だった。

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