丸亀市のウィズイングプラスのブログ
2025年6月2日
はじめてアルトサックスを吹いたのは、島村楽器の試奏室。
セルマー・シリーズ3のベルに息を吹き込んだ瞬間、
初めてなのに音が鳴った──その奇跡のような感覚に、胸が震えた。
楽譜も読めず、ド・レ・ミを書き込むところから始めた2年間。
何度もつまずき、何度も繰り返した指遣い。
だけど確かに、少しずつ音が音楽になっていった。
吹けるようになった曲の中でも、
心の奥にずっとあったのは、たった一曲──「枯葉」。
その切なくも美しい旋律に、自分の想いを重ねてきた。
そして、辞める前のラストステージで「枯葉」を演奏したとき、
それは“夢の実現”であり、“自分なりの終止符”だった。
でも、心のどこかで願っていた。
「サックスとともに、20年のキャリアを積み重ねたい」と。
今、そのサックスを手放そうとしている。
でも、それは“夢の放棄”ではなく、
人生をかけて取り組むべきものが、いま目の前にあるから。
ウィズイングプラス──
それは、音楽のように、誰かの人生に寄り添う仕事。
「モノ」ではなく、「想い」を扱う仕事。
ぼくが磨いてきた感性は、ここにすべて注がれていく。
6月、伝説のなべさだの音に触れにいく。
それは、静かに見送る“音楽との一章”であり、
新たな“人生の旋律”を奏でるための始まりかもしれない。
サックスの音は、ぼくの中にまだ生きている。
今はその音を心に残したまま、
人生という名の舞台で、新しい表現を始めていく。
ありがとう、サックス。
そして──よろしく、ウィズイングプラス。
店長:久保田 大介
あなたの心に寄り添うサービスに努めます!真摯に一生懸命です!
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