堺市西区の有限会社小島瓦店のブログ
2026年2月17日
≪神社とお寺、鬼瓦は同じ?≫
― 住吉大社と信貴山朝護孫子寺の屋根から ―
気が付けばもう2月も中旬ですね。
1月、2月は神社仏閣を訪れる機会も多くなります。
最近訪れた大阪・住吉大社。
そして奈良・信貴山朝護孫子寺。
どちらも立派な屋根瓦ですが、よく見ると少し様子が違います。
♦一枚目の写真は、住吉大社の本殿屋根です♦
実はこれ、一般的な鬼瓦とは少し異なります。
住吉大社の本殿は、日本最古の神社建築様式の一つ
「住吉造(すみよしづくり)」 という特別な様式。
屋根の上に並ぶ円筒形の棟飾りは、
寺院で見る鬼瓦や鴟尾(しび)とは違い、
住吉造特有の意匠です。
神社建築は日本古来の信仰から生まれたもの。
装飾は比較的控えめで、
魔除けの「鬼」の表現も寺院ほど強くは出ません。
♦二枚目は奈良・信貴山朝護孫子寺♦
こちらは仏教寺院です。
屋根の両端に立ち上がる大きな飾り。
これは 「鴟尾(しび)」 と呼ばれるものです。
さらに、その足元にはしっかりと
鬼瓦(おにがわら) が据えられています。
鴟尾は中国大陸から伝わった装飾で、
寺院建築の象徴的な存在。
仏教とともに日本へ伝わり、
瓦文化と融合しながら発展してきました。
【・神社 → 日本古来の建築様式(例:住吉造)】
【・寺院 → 大陸文化の影響を受けた建築様式】
同じ「瓦屋根」でも、背景にある文化が違います。
けれど日本は島国でありながら、
外から来た文化をうまく取り入れ、
独自にミックスして発展させてきました。
仏教建築の鬼瓦も、
今ではすっかり“日本の風景”です。
そう思うと、
クリスマスに屋根上の煙突にサンタクロースが登場するのも
なんだか日本らしいですよね。
屋根の上には、その土地の歴史と文化が宿っています。
神社やお寺を訪れた際は、
ぜひ屋根にも目を向けてみてください
建物の種類や時代によって意味や形はさまざまです。
瓦は、雨や風から建物を守るだけでなく、
魔除けや願いを込める大切な存在でもあります。
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店長:小島 敏嗣
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