川崎市高津区のK-Cinematic Worksのブログ
2025年11月5日
こんにちは、K-Cinematic Worksの竹村です。
もう2年も経ってしまいましたが、僕にとって忘れられないのが、ニューヨークで過ごした日々です。
仕事の駐在として、ロングアイランドという場所に住んでいました。マンハッタンから電車で1時間ほど。静かな住宅街と、海と森のある穏やかなエリア。
着いた頃は一面の雪。腰の高さまで積もっていて、最初は本当にびっくりしました。
でも、その雪景色の美しさは今でもはっきり覚えています。空気が澄んで、街全体が音を吸い込むように静かで。
日本ではなかなか感じられないような「冬の凛とした美しさ」がありました。
コロナから少しずつ生活が戻り始めた時期で、
「海外で暮らす」ということも、「海外で働く」ということも初めて。
不安も大きかったけれど、それ以上にワクワクが勝っていました。
映像の最前線に触れる機会も多く、アメリカらしいスケールに圧倒されつつ、視野が一気に広がりました。
週末は同僚とバスケやテニスをしたり、海や山へドライブしてドローンを飛ばしたり。
マンハッタンを歩く時間も好きでした。高層ビルを抜ける風の冷たさとか、夕焼けの反射とか、
ああいう景色は、正直カメラで撮っても撮りきれない。
⸻
ニューヨークで強く感じたのは、街にいる人の多くが“外から来た人”だということ。
“自分だけ外国人”みたいな疎外感は意外となくて、気持ちがラクでした。
そして、みんな自分の人生にちゃんと希望を持っていて、堂々としている。
日本だと「自分なんて…」とつい謙遜しがちですが、
ニューヨークでは「今の自分でいい」「これからの自分をもっと好きになっていい」という空気が普通にありました。
ちょっと言い過ぎかもしれないですが、自分を愛していいんだ、と学べた気がします。
そういう人って、外から見ても不思議とカッコいいし、きれいに見えるんですよね。
この感覚は、撮ることにも撮られることにもつながっていると思います。
“映す側”は、もっと肩の力を抜いていい。完璧な構図や最新機材だけが正解じゃない。
その瞬間に流れている空気や、その人の“らしさ”が写れば十分だと、あの街で思えました。
“映される側”も、もっと自由でいい。
カメラの前で「正解の表情」を探さなくていいし、笑えないなら無理に笑わなくていい。
目線を外しても、ちょっと髪が乱れてても、その人の今が出ていればそれで十分。
むしろ、そういう“整いきらないところ”にこそ、その人らしさが出る気がします。
⸻
立派なことを言えるタイプではないので、かっこよく締めるのは苦手です。
ただ、ニューヨークで過ごしたあの時間が、
「自分をちゃんと好きでいていい」「そのままでも意外とちゃんと写る」
という実感をくれたのは確かです。
だから今は、背伸びしないで、等身大で関わりたい。
映す側も映される側も、もう少し自由で、もう少し機嫌よくいられるように。
写真や動画が、そのきっかけになったらいいな、くらいの温度で。
またいつか、海外で暮らす日が来るかもしれません。
その時はまた、どこかでこの続きを書きます。
竹村公太
K-Cinematic Works
店長:竹村公太
大切な一日を、自然なままに美しく。 夫婦で寄り添いながら、あなたらしい瞬間を丁寧に残します!
<関東>
東京都
神奈川県