横浜市磯子区のテツ・クリーンサービスのブログ
2025年5月31日
2005年に直木賞受賞した傑作小説。
かなり以前に読んで、急にもう一度読みたく
なり再読。
男はほとんど登場しない。30代半ばのベンチャー企業の独身女社長と、同じ歳の小さな子供のいる専業主婦、まるで対岸にいるような女性二人を主人公にした物語。
過去と現在を行ったり来たりする構成が見事で
退屈することなく、先の展開が知りたくて一気に
読める。
小説の中でハウスクリーニングの仕事に主人公
の二人が従事することと、舞台の一部に「磯子」
が出てくることが当方に少しリンクして嬉しくなる。
続けてこの作家の『紙の月』という作品も読んで
みたけれど、希望が持てる物語の終わり方、断然『対岸の彼女』がボクの好み。
女性同士の友情も素敵だった。
ところで‥
くらしのマーケットで、ボクを指名してリクエストを下さる人の半数以上、体感では6~7割が小さな子供さんを持つ当方より遥かに若い奥様方です。
長年、会社(法人)相手の仕事ばかりしてきたから、個人のお家に上がらせて頂いて、どう対応したら良いのか?少し戸惑うことが多い。
子供を持つお母さんが日々、どんなことで悩んでいるのか?何にストレスを感じるのか?
気の効いた労りの言葉ひとつ言えない自分が情けなくてね‥
女性作家が描く、女性の繊細な心情に興味を持って知ることが出来れば、今より少しは改善できるかな?そんな期待を小説に求めて読んでいます。
ああ!いま突然思い出した!
以前に読んだ本の中で、ある研究者が色んな
業界のトップ営業マンの特徴を調べてみた結果、
驚くほど皆、謙虚で平凡だという。
その謙虚で平凡であることが、人々に優越感を与える。人々はリラックスをして何かを頼み、文句を言い、あるいは単に自分のままでいられる。
「あなたの前だと自分に自信が持てる」
こう言って貰えることが最高の褒め言葉。
ボクもこうありたいと心底願う。
店長:吉田 哲雄
ハマイチ 地域一番店を目指します
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