板橋区のまちのペンキ屋さんのブログ
2026年3月16日
塗装の現場には、二つの「プロ」の形があると思っています。
一つは、「効率のプロ」です。
無駄のない動きで、パッと来て、パッと仕上げて、パッと帰る。
施主様の生活を邪魔せず、会話も最小限。
短期間で完璧な状態を作り出す。これも一つの高度な技術であり、プロの仕事です。
そしてもう一つは、「時間をかけるプロ」です。
私は、どちらかと言えばこちらでありたいと思っています。
先日、あるお宅の門扉を塗らせていただきました。
私の作業は1日で終わりますが、施主様にとってその門扉は、これから毎日、朝に夕に目にする「日常の景色」になります。
だからこそ、私はあえて「見せる時間」を大切にします。
下地にどのくらいの時間をかけているか。
どう整えているのか。
背中で語るほどではありませんが、丁寧に作業する姿を見ていただくことで得られる信頼感というのはあると思っています。
それらを経て仕上がった門扉は、ただの「塗り直された物」ではなく、一つの「記憶」に変わります。
効率よく終わらせるのが「機能的な価値」を届ける仕事なら、
じっくりと丁寧に仕事を見てもらうのは「情緒的な価値」を育む仕事。
パッと終わる仕事は、たしかに鮮やかです。
しかし、少し時間をかけて整えていく姿を見ていただくことで、そこに小さな感動が生まれます。
一年ほど経ったある日、門扉を見て
「ああ、あの時あんな風に塗ってもらったな」
と、当時の会話や作業の音を思い出す。
その瞬間、その仕事の本当の価値が、もう一度確かめられるような気がするのです。
塗装という仕事には、そんな「時間の重なり」を届ける力があると信じています。
店長:石毛啓二朗
【下地作りが綺麗の秘訣】美しさだけでなく、耐久性も自信有り☆小さな塗装店ならではの細やかな配慮をお届けします。
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