板橋区のまちのペンキ屋さんのブログ
2026年1月17日
私の信条は、「面倒くさい」という感情を、できるだけ無視しないことです。
むしろ、面倒だなと感じた時ほど、「ああ、ここだな」と腰を据えるようにしています。
人生も仕事も、楽な方にだけ進んでも、だいたいロクなことがありません。
本日お伺いしたアパートの玄関ドアも、その類でした。
おそらくダイノックシートだと思われますが、ちょうど目線付近が剥がれてしまい、ドアはどこか気まずそうな顔をしていました。
一部分だけ剥がして塗装すれば、シートの厚み分の段差が残り、「とりあえず塗りました感」だけが強調されます。
それはもう、職人として見ていられません。
そこで、剥がせるところまで剥がしてしまおうと決めました。
判断は潔く、しかし作業は全然潔くありませんでした。
気持ちよく剥がれる部分もあれば、「俺はここに骨を埋める」と言わんばかりに食いつく部分もあります。
少しずつしか進まないシートを前に、「ここらで止めとくか」と、都合のいい声が頭の中で聞こえてきました。
正直、心が折れかけました。。
ただ、「時間をかければ確実に進む」
それが分かっているなら、黙ってやるしかない。
自分で決めたことに文句を言うのも、なかなか見苦しいものです。
そう思い、最後まで剥がしきりました。
清々しい。整ったとも言えるかもしれません。
ここまで来てしまえば、あとは無理をしなくても、自然と良い仕上がりに向かいます。
もし途中で止めていたら、
帰り道で「やっぱり全部やればよかったな」と、信号待ちのたびに思い出していたと思います。
時間に追われずに作業ができると、職人も、施主様も、余計なストレスを抱えずに済みます。
面倒くさい仕事に正面から向き合えた日は、帰宅後のビールが妙にうまいものです。
気持ちの良い一日になりました。
ありがとうございました。
店長:石毛啓二朗
【下地作りが綺麗の秘訣】美しさだけでなく、耐久性も自信有り☆小さな塗装店ならではの細やかな配慮をお届けします。
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