世田谷区のみやび墓前法事&墓参り代行のブログ
2026年1月26日
東寺の後七日御修法が厳修され国家安寧が御祈念された時期です。
この法要は、1〜7日は天皇のお祈り、その後の8~14日が真言宗によるお祈りとなり、後七日と表現されます。
なお真言宗は十八大本山と言われ、その中から導師をお勤めになられた方が長者となり、今年は新義真言宗の中村猊下がお勤めになられました。
さて、このシリーズ最終回ですが、正月早々私は後悔をしました。
お大師さんは般若心経について般若心経秘鍵で説かれています。この著書の解説と思いきやそんなに単純ではありません。お大師さんの思想を踏まえていなければ理解し難いためです。ですので、その点を踏まえ極めてコンパクトにわかりやすくまとめてみます。
そもそもお大師さんは、讃岐国の佐伯氏に生まれ、伯父に従い都で大学に通いました。ここでいう大学とは官僚育成の機関でした。そこで儒学を専攻していましたが、仏教に出会い出家の宣言書と言われる三教指帰を記し修行に励みます。その中で密教に触れることになり、虚空蔵求聞持法を修し唐への留学を決めます。唐で恵果阿闍梨に師事し正当な後継者として遍照金剛の称号をいただき、2年で帰国しました。
真言宗を立宗するにあたり帰国後の初期作である弁顕密二教論を記します。この書は既存仏教(顕教)と真言宗(密教)と書かれ、お大師さんの晩年に向かうに連れて、曼荼羅思想が濃くなり、般若心経秘鍵も晩年作の一つであります。
この顕教と密教とは何か?
約2500年前お釈迦さんが悟った際に、呪術的な内容は力が強いため一定の制限を設けました。お釈迦さんの教えを記している物が教典ですが、その部分を〇〇如来、〇〇菩薩の世界、真如と表現し、表現する事も触れる事も出来ないとしています。この部分を密教手法を用いて、仏様と一体化する事で触れる、理解する事ができます。これが、顕密の差としています。(だいぶ端折っていますので、諸先生かた御寛恕ください。)
次に曼荼羅思想とは何か?ですが壁にかかっている絵(現図曼荼羅)など思い浮かべられると思いますが、それは仏の世界になります。中心には法身大日如来、東方には瑠璃光如来(お薬師さん)、西方には阿弥陀さんとあり数多くの仏様が記されます。
この仏様毎に法門(教え)がありその世界より最終的には法身大日如来の教えにより悟るのです。
この、どの法門からでも悟りの道につながるとお大師さんはおっしゃっています。顕教と密教で縦割りで「九顕一密」、曼荼羅思想に基づくと「九顕十密」と表現されます。
前置きが大分長くなりましたが、この九顕十密の教えが、般若心経に含まれているとお大師さんはおっしゃいます。それぞれのセンテンスより解釈を以下の通り充てています。
観自在菩薩~度一切苦厄:人が悟る段階から成仏の遅速を表す。
色不異空~亦復如是 :普賢菩薩の三摩地門(華厳宗)
是諸法空相~不増不減 :文殊菩薩の三摩地門(三論宗)
是故空中無色~無意識界:弥勒菩薩の三摩地門(法相宗)
無々明亦~無苦集滅道 :声聞・縁覚の三摩地門(唯蘊無我・抜業因種)
無智亦無得~以無所得故:観自在菩薩の三摩地門(天台宗)
菩提薩埵~三藐三菩提 :華厳~天台までの6+真言で7つあり教えに悟る段階を示している。
故知般若~真実不虚 :四種の呪があり、声聞・縁覚・大乗・密教とある。
故説般若~菩提薩婆訶 :声聞・縁覚・大乗・密教の行果を示しそれぞれの菩提証入の意義を説いている。
それぞれに密乗に繋がる道があり、それがこの約260文字に全てが込められているとても貴重な書であるとお大師さんは説いています。
大分長文になりましたが、これで般若心経を考える3部作完結です。
本甫
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