足立区のネオライトのブログ
2025年9月15日
今回は Ecoflow DELTA Pro3の設置工事 のご依頼です。
Ecoflow DELTA Pro3は、ポータブルバッテリーとしては最大級の大容量モデルです。キャンプや屋外イベント、あるいは我々のような工事業者が電動工具を使用する際にも便利な製品ですが、このモデルは家庭用蓄電池に迫る性能を備えています。
• バッテリー容量:4,096Wh
• 定格出力:3,600W
• 200V出力にも対応
• 重量:51.5kg
性能は“ポータブル”の域を超えていますが、その分、持ち運びにはかなりの重量級です。
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工事内容
お客様からのご要望は大きく分けて2点ありました。
1. 太陽光発電とEcoFlow DELTA Pro 3を連携させ、昼間に発電した電気を充電し、夜間に使用できるようにしたい。
2. 安い深夜電力を利用して充電し、電気代を節約したい。
このご要望に合わせて、以下の施工を行いました。
• 既設分電盤の下に 切替分電盤を設置
• DELTA Pro 3と接続するため、壁面に 200Vインレットを新設
• DELTA Pro 3の充電用に 100Vコンセントを増設
これにより、昼間は太陽光で充電し、必要に応じて夜間の安い深夜電力で充電することが可能となり、効率的に電気代を抑えながらご利用いただける環境が整いました。
※バッテリーに充電して蓄電し、後で放電して使用する際には必ず電力ロスが発生します。そのため、節約のための蓄電が有効なのは「深夜電力が大幅に安い場合」に限られます。
しかし近年は、深夜電力がお得になるプランでも単価がそれほど安くなくなってきているため、わずかに安い程度のプランでは電力ロスを考慮すると、蓄電せず通常どおり電力を購入したほうが結果的に安くなるケースもあります。
太陽光発電を蓄電する利用方法がベストだと個人的にはお思います。
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工事のこだわり
設置場所はシューズクロークの一角で、壁の内側が引き戸の戸袋になっており、隠蔽配線が非常に困難な状況でした。
扉に干渉しないわずか 10cmほどの戸袋の隙間 を狙い、なんとか隠蔽配線を実現。見た目もスッキリとした仕上がりにできたと思います。
想定以上に時間がかかり、お施主様にはご迷惑をおかけしてしまい大変申し訳ございませんでした。ですが、何年何十年と暮らすご自宅ですので、露出工事で妥協するよりも「隠蔽配線で納める」ことにこだわりました。私自身も納得のいく仕上がりとなり、嬉しく思っております。
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まとめ
Ecoflow DELTA Pro3は家庭用蓄電池に比べると出力面で若干劣りますが、アプリでの柔軟な設定や災害・停電時の強さ、そして「持ち運べる」という独自の利点があります。私自身もそうですが、ガジェット好きにとっては、まさに「刺さる人には刺さる製品」だと思います。そのフォルムは、どこかApple Power Mac G4やG5を思い起こさせます。かっこいい。
店長:十河 統哉
第1種電気工事士が取付けいたします。安心、丁寧をモットーにお客様に満足していただけるよう作業いたします。
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