京都市山科区の前田ピアノサービスのブログ

幻の名器・ブリュートナーグランドピアノとの出会い

2025年9月25日

皆さんは「ブリュートナー」というピアノをご存じでしょうか？
スタインウェイ、ベーゼンドルファーと並び、世界三大ピアノメーカーのひとつに数えられる、ドイツの名門ブランドです。
創業はライプツィヒ（Leipzig）。19世紀後半から数々の博覧会でグランプリを獲得し、ブラームスやリスト、ドビュッシーをはじめとする大作曲家・大ピアニストに愛されてきました。
特にドビュッシーが唯一自ら購入し、愛用していたピアノとしても知られています。

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今回ご紹介するブリュートナー

今回ご紹介するのは、艶消しブラック・奥行き186cmのグランドピアノ。ヤマハC3と同じくらいのサイズですが、日本国内にはおそらく1台しか存在しないであろう貴重な楽器です。

約150年前（1800年代後半）に製作され、30年前から私が調律を担当しています。
20年前には完全オーバーホールを実施。弦・ハンマー・スキン・フェルトはもちろん、破損した部品は新しく作り直し、見事に蘇りました。

現在は滋賀県・マキノ山荘のリビング兼ホールで、現役で活躍しています。
そしてオーナーのご厚意で、条件が合えば譲渡も可能とのこと。試弾をご希望の方は、ぜひ前田までDMください。

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ブリュートナーの魅力

ブリュートナーの音は「柔らかく温かみがあり、深い響きが長く続く」と言われます。
スタインウェイの力強さ、ベーゼンドルファーの重厚さとはまた違い、繊細で詩的な音色。だからこそ、ドビュッシーやフルトヴェングラーといった音楽家たちが惚れ込んだのでしょう。

もし車に例えるなら――
エンツォ・フェラーリやトヨタ2000GTがピカピカの状態で走っているようなもの。
それ以上の価値を持った「生きている名器」と言えるかもしれません。

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最後に

150年の時を超えて響くブリュートナー。
家具のような美しい存在感と、世界を魅了してきた音色を、ぜひ一度体験してみてください。
あなたの心に残る、特別な一音と出会えるはずです。