横浜市青葉区のなすのきものと着付け教室のブログ
2023年10月27日
草履で運転するのはOK
自動車学校で習ったのは「サンダルで運転しちゃダメ」というものでした。
サンダルで運転するのがダメならば、きものの草履はダメなのか?と思い、今回少々調べてみました。
図は宮崎県警が出しているイラストです。他の県でも、このようなハッキリと示したものがあるかどうか調べてみましたが、今回は見つけることができませんでしたので、こちらを参考にしようと思います。
きものを着て自分で車の運転をするときは、草履は脱いでゆる~い運動靴を履いて運転していました。運転してる感覚としては「あまり変わらない」って感じでした。
この図によると草履はよくって下駄はダメってことになっています。
きものを着用しての運転についての規定は県によりさまざまなようです。
2018年9月に福井県警に僧侶が僧衣を着て運転していたのを理由に検挙されました。このとき、僧侶や宗派から反発が有りました。「#僧衣だってできるもん」というハッシュタグで旧ツイッターで運動?も起きました。その後、運転時「運転操作に支障をきたす衣服」の基準が明確でないとして、削除する県が増えました。履き物に関する規定はほとんどの県で残っていますが、服装の規定はなくなっている県がほとんどですが、残っている県もありますので、お住まいや仕事で行く県のことはHPなどで調べていただくと良いと思います。
仕事で車を運転していたら県をまたいで運転することはよくあることなので、県をまたいだ途端に違反ということもあり得ます。複雑です。
とはいえ、個人的な経験からすると、長距離であっても洋装の時と変わらずに運転は可能です。
袖の振りがシフトレバーに引っかかるのではないか、という指摘もありますが、オートマであればバックするとき以外は大丈夫ですし、引っかかった事は無いです。
でも、私にきものを仕込んだ師匠は実際にきものを着て運転をしていて注意を受けたことがあったそうです。くだんの福井県で。。。
履き物に関しては草履で運転していましたが注意は受けなかったと言います。下駄なら罰金だった可能性はあります。
注意を受けたのは袖の振りでした。袖の振りが危ないので気をつけてね、という感じだったそうです。切符は切られなかったそうです。
そんな経験から、運転するときは着物用の割烹着を着て運転していたそうです。
私もきものを着て仕事するときは自分で運転してどこへでも出かけていました。そのときには「割烹着きていきなさ~い!!」と言われ、割烹着を着て行っていました。きものも汚れないし、袖もまとまって確かに運転には向いていたと思います。
しばらくして、小紋でドライブ用コートを作ってくれました。単衣で作ってくれたのでほぼ年中着られる仕様です。
袖の部分がしまっているので、運転だけでなく、ちょっとした作業をするときにも良い感じです。気になるようでしたらDMいただければアドバイスさせていただきます。
運転そのものよりも、車の乗り降りの方がきものならでは?の乗り降り方法がある気がします。
★車の乗り降り方法
車に乗るときは、お尻から座って、出るときは足から出ます
★帯が心配
お太鼓結びの場合はつぶしてしまっても大丈夫→多分つぶしても潰れませんので大丈夫です
その他の結び方の場合はイスを後ろにずらして、背と帯の間に空間を作ると運転できますが、いつもと違う姿勢で運転することになるので「怖い」と思ったら誰かに運転してもらうか、公共交通機関を使った方が良いです
★草履
草履はOKですが、下駄はNG
あまりにもサイズの違う草履は危ないので(それは靴でも同じ)少しでも「怖い」と思ったらやめましょう
きものの方が帯でしっかり固定されるので、腰が痛くなりにくいです。
スポーツタイプの車で寝そべって運転するような車はきものでの運転に向かないと思います。
店長:那須朝美
太らない補正と、着ていて疲れない着付け
<関東>
東京都
神奈川県