いわき市の総合サービス eプランのブログ
2026年4月15日
俺は旅するお掃除マン。
呼ばれれば日本全国どこへでも飛んでいき、掃除を通じて各地の人と出会い、ご当地グルメを楽しむ──それが生きがいだ。
そう、人よんでさすらいの掃除師。
3月末から4月初旬。
この仕事をしている者にとっては、まさに“戦争”の季節だ。
一本の依頼から、その戦いは始まった。
退去からわずか2日後に次の入居。
40部屋あるワンルーム型の学生女子寮。
そのうち今年は15部屋が対象らしい。
「とにかく明日中に3部屋お願いしたい」
困っている人を見過ごせない性分の俺にとっては、むしろチャンス。
迷わず引き受けた。
現場までの道中5時間。
その移動中に追加でさらに3部屋。
そして一言添えられる。
「クォリティよりスピード重視で」
…来たな。
現場に到着して目に飛び込んできたのは、まさに戦場。
クロス屋、電気屋、その他諸々の業者が入り乱れ、
女子寮とは思えないほどの荒れっぷり。
唯一の救いは「女子寮」という響きだけだ。
スピード重視。
言うのは簡単だが、これが厄介だ。
手を抜くというのは、実は手を入れるより難しい。
普段は“やりすぎて怒られることはない”が、
“やらなすぎて成立させる”のは別の技術がいる。
納得いかない仕上がりに目をつぶり、次へ進む。
これが想像以上にキツい。
それでも
「オーナーがそれでいいと言っている」
その一言を支えに、とにかく数をこなす。
途中、以前からの依頼を受けている現場のため、5時間離脱。
そしてまた戻る。
気づけば自宅を出たのは朝3時。
業務を終えたのは深夜0時。
そこからさらに5時間かけて帰宅。
翌日の仕事は午後13時から。しかも軽め。
「少し寝てサクッと終わらせてまた寝よう」
そう思いながら帰路につく。
朝5時に帰宅。
だが極限状態の疲労というのは不思議なもので、
逆に眠れない。
「まあいい、午後終わってから寝ればいい」
しかもその現場、自宅から車で5分。
これはツイてる。
やっぱり持ってる男は違うな、などと調子に乗る。
結果、仕事は楽勝。
さっさと終えて帰宅。
「よし、寝るか」
そう思った瞬間、電話が鳴る。
女子寮のオーナーからだ。
「あと5部屋、明日中にお願いしたい」
…なぬ。
スタッフに連絡するも、奥さんと買い物中。
戻りは数時間後。
「よし、それまで寝る」
結局、3時間後に叩き起こされ出発。
昨日から一緒のスタッフも限界。
助手席に座らせて酒を飲ませ、強制的に寝かせる。
俺は歯を食いしばりながら、再び5時間の道を走る。
現場到着、深夜0時。
他の業者はいない。
一時的な“休戦状態”。
女子寮独り占め…などと言ってる余裕はない。
夜中に仕事してるバカは、俺たちだけだ。
ここでふと我に返る。
昨日の朝3時に家を出て、
今また同じ現場にいる。
何時間起きてるんだ?
頭がバグる。
そんなことを考えてる暇はない。
朝、クロス屋が来る前に終わらせる。
それだけだ。
昨日同様、最短ルートで仕上げていく。
「オーナーがいいって言ったんだから大丈夫」
自分に言い聞かせながら。
夜が明け始める。
スタッフと分担しながら作業を進めるが、
ふと気づく。
「あいつどこ行った?」
探すと――
最上階のクローゼットの中で、完全に力尽きて寝ている。
まあ、そうなるよな。
そして朝。
終わりが見えてきた。
合言葉は一つ。
「12時で帰るぞ」
だが、ここで最大の敵が現れる。
クロス屋だ。
こいつらが来ると全てが崩れる。
せっかく仕上げた場所を平気で散らかす。
その中でも極めつけが一人。
韓国人のクロス職人。
俺が仕上げたトイレで用を足し、流さない。しかも大。
ふざけるな。
文句を言おうとすると、日本語が分からないフリ。
いや絶対分かってるだろ。
それでも歯を食いしばり、
なんとか終えたのは13時。
1時間オーバー。
オーナーに完了を伝え、帰路につく。
その5分後、オーナーからの電話。
「お疲れ様です、食事でも…?」
いや、流石に断るよ、早く帰って寝たいし、いや待てお小遣いなんかくれたりして…
そんな淡い期待を抱きながら出ると
「やり直しお願いします」
…は?
話を聞くと、オーナーだと思っていた人物は元請け。
その上に管理会社がいた。
そしてその管理会社のチェックでNG。
そういえば、いた。
それっぽい人が各部屋回ってた。
あいつだ。
とはいえ、事実として
俺たちは品質を落とした。
言い訳はできない。
戻るしかない。
再々再度の現場。
仕上がったのは18時。
もはや何時間起きてるのか分からない。
それでも一つ、強く刻まれた。
どんな状況でも
クォリティは落とさない。
その上でスピードを上げる。
それがプロだ。
あの戦場はキツかった。
だが、確実に一段階上に引き上げられた。
そう思えた現場だった。
苦しい思いで登る山の頂には、そこにしかない格別の風景が待っている——ふと、そんな景色を目にした気がする。
店長:佐藤 和浩
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