草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年10月4日
原宿駅からほど近く、明治通り沿いに穏やかな時間が流れる。
その一角にある「HONOLULU COFFEE HARAJUKU」で、新メニューのアサイーボウルをポスター用に撮影した。
朝の店内はまだ静かだった。コーヒーの香りが漂うなか、テーブルの上に彩り豊かな一皿が置かれる。イチゴの赤、バナナのやさしい黄色、ブルーベリーの深い青、そしてシリアルの黄金色。鮮やかな対比が、見る者に自然と「朝」を感じさせる。
今回は自然光を使わず、ストロボ光で朝の雰囲気を再現した。
光を直接当てず、壁や天井に反射させながら柔らかく包み込む。
一閃ごとに果実の輪郭が浮かび上がり、アサイーの紫が呼吸をするように深まっていく。
ただ明るさを足すのではなく、朝の空気を“描く”ように照らすのが狙いだった。
ポスター撮影では、写真が店の顔になる。
その一枚に込めるべきは、味の説明ではなく“空気の温度”だ。
ストロボの光がガラスの器を淡く照らし、果実の表面に小さな命のような輝きを生む。
レンズ越しに見たアサイーボウルは、ただのメニューではなく、
「これから一日が始まる」という確かな息づかいを持っていた。
朝を写すというより、朝そのものを創り出す――そんな撮影だった。
店長:平野慎一
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