草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年6月21日
つくばの緑深き一隅に、そっと佇む薬膳料理の店、而且。外の世界の喧騒から切り離されたようなその空間で、夏の新作スイーツの撮影を行った。
硝子越しに差し込むやわらかな光が、テーブルに置かれた一皿をそっと照らす。静かで、凛としたたたずまい。カメラを構えるたびに、その姿が少しずつ語りかけてくる——この店が大切にしているもの、積み重ねてきた時間、そして移ろいゆく季節の気配。
而且の料理は、身体にやさしいだけではない。食べる人の奥にある静けさや余白に、そっと寄り添ってくる。華やかさの先にある、穏やかな風景。目に映るかたちだけではなく、気配や余韻までもが一皿に込められている。
今回撮影した甘味もまた、そんな而且らしい静けさと深みをまとっていた。言葉にせずとも伝わるものが、そこにはあった。
撮影者としてレンズを通して見つめながら、一人の表現者としてこの空気に触れられたことは、何よりの喜びだった。夏の入口に、而且という場が描く、静かな一幅の絵巻を記録できた気がしている。
店長:平野慎一
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