草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年2月8日
新宿三丁目に佇む「かね七商店 鮨ひろ喜」。その扉をくぐると、洗練された空間の中で、選び抜かれた食材と職人の技が織りなす、至高の一皿と対峙することになる。今回、撮影したのは、この店が誇るおまかせコース。その内容は、まさに贅を尽くした逸品揃いであった。
まず饗されたのは、繊細な手仕事が光る先付け。四季の移ろいを映し出すように選ばれた食材が、丁寧に仕立てられ、味わいの奥行きを生み出している。続くお造りは、鮮度と質に妥協のない厳選された魚介が、見目麗しく盛り付けられ、その一切れごとに海の恵みの豊かさを感じさせる。
そして、コースの白眉とも言うべき握り。選りすぐられた魚が、職人の巧みな手さばきによって珠玉の一貫へと昇華する。包丁の入れ方、ネタとシャリの絶妙な調和、わずかな手のぬくもりによる仕上げ——すべてが計算され尽くし、一口頬張るたびに感嘆を誘う。特に、大トロのとろける舌触りや、雲丹の濃厚な甘みは、言葉に尽くせぬ幸福をもたらすものだった。
極めつけは、豪奢な趣を添えるカニの一皿。その身はふっくらと瑞々しく、噛み締めるたびに芳醇な甘みが広がる。寿司のみならず、こうした至高の海の幸を味わえることこそ、このおまかせコースの真髄といえるだろう。
最後の一品に至るまで、すべてに妥協のない美意識が息づく。「かね七商店 鮨ひろ喜」のおまかせコースは、ただの食事ではない。職人の研ぎ澄まされた感性と技巧が織り成す、まさに芸術の域に達した一夜の饗宴であった。
店長:平野慎一
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