草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年3月27日
西新宿に位置する「いまがわ食堂 西新宿店」において、料理撮影を実施した。今回撮影対象となったのは、当店の看板料理の一つである「ごまさば丼」である。
本食堂を運営するのは、創業165年を超える歴史を持つ三浦の老舗魚卸売業者である。同社は、通常の流通経路を経ずに漁港から直接店舗へ鮮魚を供給する独自のシステムを確立しており、その結果、圧倒的な鮮度と高いコストパフォーマンスを実現している。その中でも特筆すべきは、新鮮な地さばを使用した「ごまさば丼」である。
一般に、さばは劣化が早く、生食される機会は限られる。しかし、本店では水揚げされたばかりの地さばを迅速に処理し、鮮度を保持した状態で提供している。そのため、臭みが皆無であり、程よく脂がのった滑らかな身質が特徴的である。福岡の郷土料理「ごまさば」の技法を取り入れ、醤油、ごま、薬味を巧みに調和させた味付けが施されており、さば本来の甘みと旨味が最大限に引き出されている。さらに、これらの要素がご飯と一体となることで、至極の味わいを形成している。
この水準の「ごまさば丼」を都心において堪能できる機会は極めて希少であり、まさに卓越した鮮度管理の賜物である。厳選された素材の魅力を存分に生かした一杯は、魚介を嗜好する者のみならず、広く味わうべき価値を有する逸品である。
店長:平野慎一
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