草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年3月21日
このたび、南青山の名店「4000 Chinese Restaurant」において、ECサイト掲載用のローストビーフの撮影を担当した。本撮影においては、商品の魅力を最大限に引き出すべく、ライティング、構図、質感の表現に細心の注意を払った。
ローストビーフは、その肉質の良さと絶妙な火入れによって、その価値が決定づけられる料理である。したがって、撮影においては肉の断面の艶やかさ、しっとりとした質感、赤身と脂のバランスを忠実に再現することを重視した。特に、照明の角度を細かく調整し、肉の表面に適度な光沢を持たせることで、視覚的な美しさとともに、しっとりとした口当たりを想起させるよう工夫した。
また、背景や食器の選定についても、高級感を損なわぬよう慎重に行った。余計な装飾を排し、料理そのものが主役となるシンプルな構成としながらも、陰影を巧みに活用することで、重厚感のある仕上がりを目指した。繊細に重なり合うスライスの質感を際立たせるアングルを駆使し、視覚的にも訴求力のある構図を追求した。
「4000 Chinese Restaurant」は、洗練された中華料理を提供する名店であり、その一品一品に確固たる美意識が反映されている。今回のローストビーフもまた、その理念に基づき、精緻な技術とこだわり抜かれた素材によって完成された逸品であった。
本撮影を通じ、料理が持つ本質的な魅力を伝えることの重要性を改めて認識した。今後も、単なる記録としての写真ではなく、見る者の感覚に訴えかける表現を探求し続けたいと考える。
店長:平野慎一
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