草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年11月18日
埼玉・越谷の sports cafe & bar GANDY で、ランチメニュー「勝ドン」の撮影を行った。店内に差す光を整え、ストロボを丁寧に添わせると、丼は静かに輪郭を現しはじめる。過度な演出をせず、ただ料理の気配を素直に受け止めると、そこには名のとおりの確かな意志が立ち上がっていた。
肉の表面にごく細い光が触れ、油分が淡くきらめく。その輝きは派手ではないが、どこか凛としている。タレが落とす柔らかな影、盛りつけが生む高低のリズム。丼の中には、雑味のない風景がある。レンズを覗くたび、ひとつの料理としての美しさが、澄んだ水面のように揺らぎなく映り込んだ。
GANDYの「勝ドン」は、力強さを誇示しない。むしろ控えめな佇まいの中に、穏やかな自信が宿る。スポーツバーという賑わいの場にあっても、この丼はひときわ落ち着いた空気をまとい、手に取る人の心をすっと整えてくれるようだ。
撮影では、光の硬さをほんの少し変えるだけで、肉の表情が驚くほど静かに変化した。煌めきを追うというより、余白にたたずむ気配をそっとすくい取る感覚に近い。丼が呼吸するように見える瞬間を待つ時間は、写真を撮る者にとって、何より贅沢なひとときだ。
越谷の昼に寄り添う“勝ドン”は、食べる人の背を無言で支える一杯だった。今回の撮影を通して、料理が内に秘めた穏やかな力を、光がいかにそっと引き出せるかを改めて知ることができた。
店長:平野慎一
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