草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年11月8日
千葉・佐原のオーベルジュ〈マノワール 吉庭〉が、秋の大祭に出店した。普段は四季の移ろいを映す庭園を眺めながら、繊細な一皿を供するそのレストランが、晴れやかな祭りの空の下に立つ——その光景は、まるで日常と非日常が交わる祝祭のひと場面のようだった。
今回、その出店メニュー「ほろほろ房総ポーク串 赤ワインソース添え」を撮影させていただいた。炭火の上で静かに焼き上がるポークから、やわらかな香気が立ちのぼる。赤ワインのソースが絡む瞬間、肉の表情が艶を帯び、まるで一皿の芸術作品のように輝きを放った。
口にすれば、驚くほど繊細な食感。房総ポークのやさしい甘みと、ワインの深い余韻が寄り添い、舌の上で静かにとけていく。お祭りの屋台で出会う味とは思えない、優雅で完成された味わいだった。
日暮れにはすでに完売。香りだけが、余韻のように漂っていた。
撮影を終えたあとも、その余香がしばらく心に残った。
店長:平野慎一
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