草加市のラ・クレアシオンのブログ
2024年12月1日
このたび、食品メーカー様のECサイトに掲載する商品の撮影を担当させていただきました。テーマは「インド」。多文化的で豊かな歴史を持つ国のイメージを忠実に表現することを目的に、撮影に取り組みました。
◉事前準備とテーマ設計
まず、テーマに基づき、インドの文化的背景を徹底的にリサーチ。特に、食品や料理に関連する視覚的要素に着目しました。
* 色彩:インド文化特有の鮮やかな赤、金、黄色を基調とし、温かさと力強さを演出。
* 小道具:真鍮製の食器、スパイスボックス、手織りのテーブルクロスなどを使用。細部に至るまで現地の雰囲気を再現するアイテムを選定しました。
* 構図と背景:背景にはタージ・マハルや装飾的なモチーフを想起させるデザインを使用し、撮影対象の商品がインドを象徴するイメージと調和するよう配慮しました。
◉撮影技法のポイント
光源にはストロボを採用し、商品が持つ質感や鮮度を際立たせる照明設計を実現しました。特に以下の点を重視しました。
* スパイスの質感表現:クミンやターメリックなど粒子の細かいスパイスがキラリと光を反射する瞬間を捉えるため、光の角度や強度をミリ単位で調整。
* 立体感の強調:商品の盛り付けを立体的に見せるため、前景と背景に奥行きを持たせ、見る者の視線が自然に商品に集中する構図を設計。
◉インドの物語性を商品に宿す
商品の持つ価値を単に写し取るのではなく、そこにインド特有の「物語」を込めることを意識しました。例えば、チャイ用スパイスの撮影では、湯気の立ち上るチャイとともに、インドのティータイムを彷彿とさせるシーンを演出。また、バスマティライスを扱ったシーンでは、華やかなカレーと盛り合わせることで、消費者に完成形の料理を想像させる効果を狙いました。
◉成果と展望
クライアント様より、「インドの本場を感じさせる仕上がり」と高評価をいただき、今回の目標を達成することができました。しかし、厳格なテーマを持つ撮影では、細部への配慮と文化的背景の理解がいかに重要であるかを再認識する機会にもなりました。
今後も、他国のテーマ撮影においても妥協なき姿勢で挑戦し、魅力的なビジュアル表現を提供してまいります。
店長:平野慎一
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