草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年12月9日
千葉ニュータウン中央〈とりの権助〉の忘年会コースを撮影しました。カメラを構えた瞬間に伝わる温度、香り、質感。その一皿ごとの存在感が、店の真面目な仕事ぶりを物語っています。
まず立ち上がるのは、明太とろろ牛もつ鍋。もつのコクに明太のほどよい辛み、とろろの柔らかな粘りが重なり、湯気の奥で味の層が静かに深まる。対照的に、和風バーニャカウダは素材の輪郭がきれいに立ち、野菜の甘さを素直に届けてくれます。
超粗挽きつくねは噛みしめるたび肉の粒立ちが際立ち、カリスパは香りと辛さがあとを引く存在。サーモンレアカツは衣のサクッとした音と、内側のしっとりした旨みが心地よいコントラストを生みます。A5和牛ユッケは艶が見事で、光の角度によって表情を変えるほど。
枝豆の青さが小休止のように効き、鍋の〆うどんは出汁を吸い込んだ豊かな味わいに。若鶏黒焼きは火の入り方が絶妙で、香ばしさが短く強く立ち上がるのが印象的です。最後のきなこと抹茶のわらび餅は、ほっと息をつくような優しい甘さ。
撮影をして改めて感じたのは、奇をてらわずに“真っ当な旨さ”を積み上げる店の姿勢でした。一皿ずつがていねいで、冬の集まりを豊かにしてくれる力を持っている。忘年会の席に、自然と笑顔が増える理由がここにあります。
店長:平野慎一
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