草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年4月18日
じゅわ、と音がして、世界が静かになる。
carnegicoの赤身肉は、派手じゃない。けれど、深く、強く、美しい。まるで、言葉を持った肉のように、口にすればこちらの記憶に語りかけてくる。
鉄板の上で、静かに焼かれる肉。その時間はまるで、音楽の前の無音。脂に頼らないぶん、旨味は澄んでいて、赤身の輪郭がくっきり浮かぶ。火入れは絶妙、ナイフがすっと通るたび、断面が小さく呼吸をする。
今回の撮影では、その“一瞬の詩”をとらえたくて、何度もシャッターを切った。撮れば撮るほど、肉の奥にあるストーリーがにじみ出る。carnegicoが長年愛されてきた理由が、レンズ越しにも伝わってきた。
赤身肉とは、こんなにも豊かで、やさしく、芯があるものだったのか。
そう思わせてくれる夜。
carnegicoの鉄板は、今日も詩を焼いている。
店長:平野慎一
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