草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年4月10日
埼玉・大宮にある「牡蠣酒場㐂ウラ」で、蒸し牡蠣の撮影を行いました。今回の主役は、シンプルながらも五感を刺激する一皿。特に“蓋を開けた瞬間”の演出が、この料理の醍醐味です。
重厚な鉄鍋の蓋をそっと持ち上げると、ふわりと湯気が立ち上り、その瞬間に牡蠣の濃厚な香りが辺りに広がります。その香りは、海のミネラルと旨味をぎゅっと閉じ込めたようで、食欲を一気に刺激します。湯気が舞うその一瞬を、カメラのシャッターで切り取るのは至福の仕事。静止画でありながら“熱気”や“香り”を感じさせるような、臨場感のあるカットを狙いました。
㐂ウラの蒸し牡蠣は、素材本来の味を最大限に引き出す絶妙な蒸し加減で提供されています。味付けは最低限。だからこそ、牡蠣そのものの個性と力強さが伝わってくる。シンプル=繊細、という料理人の哲学を感じます。
このような料理を撮影する時は、事前の準備が鍵。蓋を開けるタイミング、湯気の動き、光の入り方、そしてシャッターを切る瞬間。そのすべてが合わさって、ようやく“一枚の絵”になるのです。
食べる前に、まずは五感で味わう。そんな料理の魅力を、これからも丁寧に伝えていきたいと思います。
店長:平野慎一
料理撮影なら日本フードフォトグラファー協会正会員で間違いなし!
<関東>
埼玉県
千葉県
東京都