草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年7月6日
風情ある佐原の町並みに、ひっそりと佇む一軒家レストラン・吉庭。
このたび、その名物コース「雅〜MIYABI〜」の撮影を行った。
和と洋を自在に往還する構成は、まさに吉庭の真骨頂。幕開けを飾るのは、その日ごとに趣を変える和前菜。旬菜を五寸皿に丹念に盛りつけ、静かに季節の息吹を語る。
やがて皿の景色は、仏蘭西の香へと誘う。石巻産の真ダコとジャガイモに、酢味噌を想わせるアイオリソースを添えた一皿は、和の風味と洋の技法が寄り添う佳作。続く冷製スープは、とうもろこしの甘みにコンソメのジュレが奥行きを与え、ポップコーンの遊び心が涼を添える。
魚料理は、真鯛のソテー。はまぐりとポワヴルヴェール(青胡椒)のソースに、サフラン香るマヨネーズが華を添え、味わいの層を深くする。肉料理には房総ポークを赤ワインでじっくりと煮込み、季節の野菜とともに。力強くも、どこかしなやかな一皿だ。
締めくくりは、ココナッツのブランマンジェにマンゴーソース、紅茶のエキュームを重ねたデザート。南国の陽光と午後の余韻が、ひと匙に封じられている。
全六皿にパンとドリンクが付き、価格はわずか五千円。
あの三つ星レストラン「ジョエル・ロブション」の創業に携わった江添料理長が織りなす饗宴が、この価格で供されるとは——まさしく“雅”なる贅沢、この地にあり。
店長:平野慎一
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