草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年5月5日
5月1日、町田に誕生した二郎系ラーメンの新店「富士豚」。朝5時から暖簾を掲げる意欲的な一軒である。今回はメニュー撮影の機会を得て、数ある料理の魅力を一皿ずつ記録した。
主役はもちろん、圧倒的な存在感を放つラーメンだが、その傍らに寄り添う「肉脂ご飯」に、思わずシャッターを重ねた。
白飯の上に重ねられた刻みチャーシューと背脂。そこに白髪ネギと紅生姜、香ばしい胡麻が舞う。構成は端正で、無駄がない。味の重奏が始まるのは、箸を入れてからだ。肉の旨味、脂の甘み、薬味の切れ味が一体となって広がる。力強いラーメンの合間にひと口挟めば、再び食欲の波が立ち上がる。
スープを少し注ぎ、茶漬けのようにさらりと食すのもまた一興。卵を落とせば、輪郭が柔らかくほどけ、違った表情を見せてくれる。満腹の、そのさらに奥へと誘うような一膳。
この店を語るとき、ラーメンだけで終わらせてはいけない。
“肉脂ご飯”は、脇役でありながら物語の結びを担う存在だ。
撮影の合間に感じたその静かな力は、食後の満足感とともに、確かに記憶に残っている。
店長:平野慎一
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