草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年7月21日
焼肉ホルモンたけ田で、「牛タンコロステーキ定食」の撮影を行った。鉄板の上で踊る牛タンは、肉の持つ野性と繊細が交錯するひと皿。高温で一気に焼き上げることで生まれる焼き目は、まるで炎が描いた絵画のようだ。
角切りにされた牛タンは、一見ごつく力強いが、口に含めばその印象は一変する。豊かな弾力とともにじわりと滲む肉の甘み。脂は決して主張しすぎず、噛みしめるたびに旨味の層が折り重なる。塩とガーリックの調べが、味わいに輪郭と余韻をもたらしている。
この肉に寄り添うのが、白飯だ。コロステーキを一度、ご飯の上にそっとバウンドさせる。その瞬間、ご飯はただの主食ではなく、旨味を受け止める舞台となる。米の艶と牛タンの照りが重なり合い、箸を進める手に、ふと迷いがなくなる。
ファインダー越しに見たこの定食は、決して華美ではない。しかし、実直で力強く、滋味に満ちている。撮影では、肉の照りと焼き目の濃淡、白飯の粒立ちを丁寧に捉えることに集中した。食べる前から、その豊かさを伝えたかった。
焼肉という枠を超えて、これは一種の“食の儀式”だ。舌で味わい、目で感じ、そして心に残る。牛タンコロステーキ定食──日々の営みに、確かな歓びを与えてくれる一皿である。
店長:平野慎一
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