草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年6月13日
横浜・山下町に佇むイタリアンレストラン『アクイラウォランス』にて、メニュー撮影の機会をいただいた。この日、カメラを向けたのは「アトランティックサーモンのステーキ 優しいハーブタルタルソースと季節の野菜」。その一皿は、素材と向き合う静かな姿勢がにじみ出ていた。
サーモンはふっくらと厚く、皮目は香ばしく、ナイフを入れるとほどよく弾力を残した断面が現れる。タルタルソースにはハーブの香りが溶け込み、まろやかさの中に奥行きのある余韻がある。周囲を彩る野菜は、季節ごとに変わるという。華やかさではなく、滋味深さをそっと添えていた。
撮影にはストロボ光を用い、光と影のグラデーションを丁寧にコントロール。皿の質感、食材の立体感、そして料理がまとう温度感までを写し取るような気持ちでシャッターを切った。強調しすぎず、でも確かにそこにあるものを、静かに掬い上げるようなイメージだ。
『
アクイラウォランス』の料理は、声高ではない。だが、一口ごとに、静かな説得力がある。足し引きを見極めたシェフの手が、皿の上に「余白」を残してくれる。その余白に、季節の空気や、食べ手の想像がそっと入り込む。
こういう料理に出会うと、また撮りたくなる。そしてまた、食べたくなる。
店長:平野慎一
料理撮影なら日本フードフォトグラファー協会正会員で間違いなし!
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