草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年4月29日
パティスリー プティトモのショーケースに並ぶタルトの中で、ひときわ目を引いたのは、丸ごと一玉の桃が乗ったタルトだった。
まるでそのまま桃を飾ったかのようなシンプルな姿に、逆にその美しさを強く感じた。
撮影にあたり、スタジオライティングを駆使して光を調整。強いライトを使い、タルトと桃にしっかりと影を落とし、そのフォルムを美しく引き立てる。湯剥きされた桃の表面は滑らかで、タルトのシンプルな構成がそのフレッシュな果実感を引き立てる。
そのままの桃が持つ、自然の甘みとジューシーさが、丁寧に作られたカスタードと香ばしいタルト生地と絶妙に融合。余分な装飾は一切なく、その一皿が見せるのは、素材そのものの美味しさだ。桃の持つ色味とタルトの焼き色、カスタードの滑らかさが、シンプルにして豊かな味わいを感じさせる。
このタルトには、余計なものを加えることなく、素材の力だけで作り上げた美しさが宿っている。撮影を重ねるたびにその魅力がどんどん増していき、自然とシャッターを切り続けた。こうした一皿が持つ静かな存在感こそが、職人の手によるものだと実感する。
店長:平野慎一
料理撮影なら日本フードフォトグラファー協会正会員で間違いなし!
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