草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年4月30日
日本橋の「ワインと鍋」で、特製リゾットと和牛の炭火焼きを主軸にした特産品ディナーコースの撮影を担当しました。
今回のメインは、シンプルながらも素材の個性が際立つ赤身肉の炭火焼き。無駄な脂は一切ない潔さ。肉の繊維がしっかりと見える断面を正面から切り取り、焼き目の質感と香ばしさを丁寧に写し込みました。撮影はもちろん、照明をしっかりと作り込み、鉄板の温度感と焼きたての緊張感を画面に定着させました。
特製リゾットは、地元の特産米を使ったもので、品のある出汁の香りとコクが際立つ一皿。仕上げのパルミジャーノが滑らかに馴染んだタイミングでのカットが決め手となりました。皿の深さ、ライスの膨らみ、チーズの光沢を強調し、構成の中での主役感を際立たせています。
料理はどれも奇をてらわず、まっすぐな構成。それだけに、撮影ではライティングと構図が仕上がりを大きく左右しました。料理人と現場で調整を重ねながら、完成度の高いカットが撮れたことに手応えを感じています。
奇抜さではなく、誠実な一皿に対する信頼。その世界観を崩さず、写真でどう伝えるか――料理撮影の本質に立ち返るような仕事でした。
店長:平野慎一
料理撮影なら日本フードフォトグラファー協会正会員で間違いなし!
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