草加市のラ・クレアシオンのブログ
2025年5月4日
町田に新たな風が吹いた。5月1日、「富士豚」が静かにその扉を開けた。開店はなんと朝5時。街がまだ眠りの名残を引きずる頃、厨房からはすでに湯の音と麺の香りが立ちのぼる。
メニュー撮影で訪れたこの日、レンズ越しに収めたのは「小ラーメン」。その名に反し、丼の中には並の大盛りを凌駕する400gの極太麺。平打ちの麺はひと口ごとにしっかりとした噛みごたえがあり、食べ手に真剣さを求める。その上には、大ぶりなチャーシューが2枚、ふっくらと重なり合い、見る者の胃袋をそっと刺激してくる。
サイズはレディースから特大まで4段階。特筆すべきは、トッピングのコール方法が丁寧に掲示されていることだ。にんにく・野菜・あぶら・からめ——すべて明瞭に記され、マシ・マシマシの案内まで揃う。初めての者でも戸惑うことなく、その一杯に自分なりの好みを重ねられる。
撮
影後にいただいた小ラーメンには「シビレカラトッピング」を。鋭い辛味を宿したニラが、脂と旨味の渦に爽やかな切れ味を加える。重厚な構成でありながら、不思議と箸は止まらない。
町田というラーメン激戦区において、「富士豚」は確かな個性を放っている。無骨で潔く、誠実な一杯。早朝から始まるこの饗宴が、いつしか町の名物となる日も遠くないだろう。
店長:平野慎一
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