鯖江市の株式会社ふくい整理収納サービスのブログ
2025年11月29日
【まさか、こんな物で?】
家の中の転倒事故を防ぐ!ビニール封筒が招く「意外な罠」と対策
「家の中がいちばん安全」。そう思っていませんか?
実は、厚生労働省の統計によると、家庭内で起きる不慮の事故死者数は、交通事故死者数を上回ることがあるのをご存知でしょうか。
その中でも圧倒的に多いのが「転倒・転落」による事故です。
段差につまずく、階段から落ちる…そういった分かりやすい危険箇所には皆気をつけているはずです。しかし、本当に怖いのは、私たちが日常の中で「無意識に作り出している罠」なのです。
あなたの床、スケートリンクになっていませんか?
ポストによく投函されているチラシや新聞紙。
そして危ないのは、透明なビニール封筒に入ったチラシ。
帰宅した際、ポストから郵便物を取り出し、荷物を整理するまでの間、「とりあえず」床にポンと置いてしまうことはありませんか?
実は、これがとてつもなく危険なのです。
フローリング(木材)とビニール素材の組み合わせは、驚くほど摩擦係数が低くなります。つまり、非常によく滑るのです。
何も知らずにその上を歩こうとして足が乗った瞬間、まるで氷の上やバナナの皮を踏んだかのように、ツルッと足を持っていかれます。
体勢を立て直す間もなく、後頭部を強打したり、腰を骨折したりする大事故に繋がるケースは後を絶ちません。新聞紙や雑誌も同様です。
インクの油分や紙の質によっては、フローリングの上では凶器と化します。
【「あとで片付けよう」が事故の引き金】
特に危険なのは、以下のようなシチュエーションです。
• 高齢者のいる家庭: 反射神経や筋力が低下しているため、滑った瞬間に受け身が取れません。大腿骨骨折などは、そのまま寝たきりの原因になることもあります。
• 荷物を持っている時: 買い物帰りなど、両手が塞がっている状態でビニールを踏むと、手をつくことすらできず顔面から倒れ込むことになります。
• 夜間のトイレ: 暗がりで床が見えにくい時、床にあるチラシや新聞は見えません。
今すぐできる「転ばぬ先の杖」3選
家の中の悲しい事故を防ぐために、今日からできる対策はシンプルですが強力です。
1. 「床置き禁止令」を出す
これが鉄則です。チラシ、新聞、脱ぎ捨てた服、バッグ。これらを床に置くことを「一時的であっても」禁止しましょう。「とりあえずテーブルの上」「専用のボックスへ」というルールを作るだけで、リスクは劇的に減ります。
2. 危険な「滑り」をチェックする
フローリング用ワックスの中には、ピカピカになる一方で滑りやすくなるものもあります。「ノンスリップタイプ」のワックスを選んだり、高齢者がよく歩く動線には、裏面に滑り止め加工がされたマットを敷いたりしましょう。ただし、マットの端がめくれていると、今度はそれが「つまずき」の原因になるので、固定用テープで貼るなどの配慮が必要です。
3. スリッパを見直す
意外と盲点なのが、履いているスリッパの裏側です。フェルト生地のようなツルツルした素材のスリッパは、ビニールを踏んだ時に加速装置のようになります。裏面がゴム製など、グリップ力の高いルームシューズに変えることも有効な対策です。
まとめ:安全は「床」から作られる
写真にあるような「たった一枚のビニール封筒」。
これが人生を変えてしまうような大怪我の原因になるかもしれないと、想像力を働かせることが防災の第一歩です。
家は、家族が心から安らげる場所でなくてはなりません。
大切な家族を守るために、そして自分自身を守るために。
一度、部屋の中を見渡してみてください。
床に、無意識の「罠」を仕掛けてはいませんか?
その一枚のチラシを拾うことから、安全な暮らしを始めましょう。
店長:宇野恭子
女性スタッフで安心!物が多くて片づけられない方へ、片付けプロの整理収納アドバイザーが解決します!遺品整理もOK。
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