草加市の拓翔工業のブログ
2025年7月14日
こんにちは、店長の木村です。
ブログ2連チャンですが、気になった設置吸排気不備がありましたので後継機種の選定に役立てば幸いです。
こういう不備の場合、ガス開栓時や定期保安検査時に改善指示がガス会社からするものなんですけどね(私は元ガス会社社員です)。この物件は残念ながら放置されていました。
まずは、画像をご覧ください。
扉内に100パイの排気筒が出ています。マンションなどでは良くある光景ですが何かがおかしいと気が付いた方は、資格保有者です。
排気筒の貫通部にも設置基準があります。
簡単に言いますと、排気筒の「半径の長さ分の開口部」が必要なのです。
この画像の場合は、扉に120パイの穴が開いていますが、100パイの排気筒ですので150パイ以上の開口円が無いとダメなのです。
◆排気筒貫通部の設置基準
FEなど排気のみの排気筒は断熱処理なども必要な場合がありますが、扉内設置で給湯器から直接外気に放出する場合は、断熱処理は不要です。また、FFなどの2重管の場合も断熱処理は不要となります。※勾配を設ける等の基準あり
【改善する場合】
①扉に150パイの穴を開けます。PS金枠に同梱されている部材もあります。その場合、サンダーなどで扉を開口して扉正面に150パイの穴の開いた部材を貼り付けます。
②120パイの扉を開口しない場合、80パイの機器を選定します。半径分の4cmが確保出来ますので、扉の加工は不要です。ただし、風呂給湯器(追い焚きあり)の場合は16号までしか設置出来ません。20号以上は100パイの排気口径が必要なのです。
この様に、設置機種からの後継機種ではなく設置状況から改善するための機器選定も必要な場合がありますので注意が必要です。
当店は、ご予約前に設置状況の確認を必ずさせていただきますので、ご不明点や不安なことなどもお気軽にご相談いただければと思います。
店長:木村光伸
あなたの町のガス屋さん!「業歴27年」都市ガス・LPG工事可能!東京ガス簡易内管施工店です。
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