中央区のライフコンサルタントのブログ
2025年9月18日
【母からのSOSと「若見え伝説」】
父が亡くなり、一人暮らしになった母から、ある日突然の電話。
「ちょっと手伝ってくれん?クローゼット、片付けたいんよ」
というわけで、急きょ実家にGO!
実家に到着するやいなや、母は開口一番、
「この前、免許の更新に行ったら、警察の人に『ほんとにこの年齢なんですか?』って疑われたんよ〜」
ドヤ顔がすごい。はいはい、出ました。母の若見え伝説シリーズ。
「免許書の写真と私を何度も見比べられたんだよね〜」とニヤニヤ顔。
母の「若くみられた自慢話」は我が家の定番中の定番。
ユニクロのエアリズムぐらいヘビロテの定番だ。
「そうなんだー。へー」っと、もはや私はパブロフの犬のように無意識で返答して、サラッと聞き流せるレベルに達している。
母と孫が一緒に歩くと、「必ず母親に間違えられるんだよねー」という母の定番の自慢話も、もうすっかり我が家の平和な日常の一コマ。
【10万円以上したコートが捨てられない…】
さあ、いよいよ断捨離をはじめるぞ!
「まず、洋服を全部出して積んでみよっか」と言ってはみたものの、次から次へと出てくるわ出てくるわ。
3か所のクローゼットから溢れ出す大量の服・服・服。
6畳の仏間に、あっという間に大きなピラミッドが出現…。
積み上げた服と共に、大量のホコリが舞い上がり、2人とも咳とくしゃみに襲われて作業を一旦中止。
おいおい、これはいつから溜まってたホコリなん!
顔洗って、うがいして、マスクを装着して、いざ作業再開。
すると母が、「これ若い頃に10万円以上で買ったコートなんよ」と誇らしげに言う。
なんやその自慢!いや、確かに高かったんやろうけど、手に持ってみたらめっちゃ重いんだけど…。
「昔はいい服ほど重かったんだよ、いい生地使ってるからねー」と言う母に、「うそー!そうなん?」と疑う私。
早速スマホで調べてみた。なになに、「昭和の洋服は、ウールとか厚手の生地が一般的で、耐久性と伝統的な価値観を重視していたが、現代の洋服は、素材技術の進歩により、軽量性と機能性を重視する傾向にあります」
へー。昔の人はこんな重い服を着てたんか!
むしろ筋トレみたいで逆にすごいわ。
でも母、「高かったから捨てるのもったいない」ときっぱり。
うーん、分かるけど。私も高い服ほど捨てられない…。
でも、これどうしたらいいの?
【捨てられない心理5選】
ここで、ふたたびスマホ登場!
「なんで高い服って捨てられないの?」と聞いたら、理由が5つ出てきた。
金銭的損失感: お金がかかった分、捨てるのが惜しい。
もったいない意識: まだ使えるのに捨てるなんて、もったいない!
再利用への期待: 「いつか着るかも」という希望が捨てきれん。
自己価値との結びつき: 高い服持ってると、自分がちょっと偉く感じる。
安心感: 物があると、なんか落ち着く。捨てると不安。
うんうん、全部気持ち分かるわー!めっちゃ共感する。
【古着の処分に迷走】
理由はわかったけど、で、どうしたらいいん?
メルカリで出品できる量じゃないし…。
リサイクルしようにも、田舎に古着屋は、ほぼ存在しない。
試しにスマホで調べた街のリサイクルショップに電話をかけてみた。
「昔はウチも置いてた時期はあったんだけど、田舎は古着を買う人がほとんど居ないから、何年か前にやめたんだよ」
なるほどねー。やっぱそうだよねー。
そう言われてみると、昔、ダメージジーンズを履いて実家に帰った時、母が「お金あげるから新しいの買ってきなさい」ってお金渡してくれたことあったなー。
古着にハマってた頃も、実家に帰る度に「そんなボロしゃらたれた格好して」(方言)とよく言われてたなー。
なんか冗談かと思って全部スルーしてたけど、あれは、本気で言ってたのかも。
古着がオシャレだという感覚は、どうやら都会しか通用しない感覚のよう。
【救世主の出現に救われる】
そんなとき、ふと、リビングの机の上に置いてあった「ハルメク」という雑誌が目に入った。
私 「これって今話題の中高年向けのすごい売れてる雑誌じゃない。これどうしたん?」
母 「友だちから貸してもらってて、私が読んだら別の友達にまわすの」
おー。そこはさすがの、田舎あるある。ご近所づきあいネットワークだね。
回覧板のようなシステムが自然にできてるわー。と感心しつつ、その雑誌を何気なくパラパラとめくってみた。
その中に、「古着deワクチン」という記事を発見した。
いらない服を寄付・整理して、お部屋と心もスッキリのSDGsなサービス! | 古着deワクチン
あなたの着なくなった服が、世界の子どもたちの命を救う!国内外の雇用創出にもつながる、お部屋と心がスッキリする社会貢献!
どうやら古着を寄付すると、発展途上国の子供たちにワクチンが届けられるというサービスらしい。
私 「お母さん、これやってみるのはどう?捨てるわけじゃなくて誰かが使ってくれて、ワクチンの寄付もしてくれるってー」
母 「ふーん。あなたが手続き全部やってくれるんだったら、まあいいよ!」
思いのほか、すんなりOKしてくれた。
いや、これ、もっと早くに見つけとけばよかったやん!
【断捨離が流れにのる】
さっそく電話して、2袋注文した。
届いた袋を広げてみるとかなり大きくてたくさん入りそう。嬉しい!
そこには注意書きが書いてある。なになに、「中身を詰めると重くなるので、玄関に置いて詰めるといい」。
へー、服を入れると重くて動かせなくなるんだー。それは大変だ。
玄関に大きな袋2つを広げて、服をたたみながら袋に入れていく。
改めて服を1枚1枚点検してみると、小さな穴が空いていたり、小さいシミが付いていたり、破けてたり、ボタンがとれてたりと、全体の3分の1ぐらいは、残念ながら処分することに。
せっせと服を詰めて、少し余った空間には、使っていなかったバックやベルト、更にスカーフ、マフラー、帽子も入れた。最後に、使ってない新品のタオルをスキマに詰めて、上部をガムテープで止めた。
宅配便に電話したら「はい。古着deワクチンさんねー」と慣れた口調で、すぐに集荷に来てくれた。
あの果てしない戦いに思われたピラミッド山の洋服たちは、あっという間に、世界?へ旅立っていった。
母「何だか部屋も心もスッキリしたね!」と笑顔。
私「ほんまに、部屋も心もスッキリするもんやね!」
ふと、畳に転がってた「古着deワクチン」のチラシが目に入った。
「お部屋と心がスッキリ!」というキャッチコピーがチラシにデカデカ書いてある。
まんまと、「同じセリフを2人とも言わされてたわー」と、母と私は思わず顔を見合わせてケラけら笑った。
【終わりに】
こうして母と私の断捨離は無事に終わった。
高かった服でも、捨てるんじゃなくて、誰かの役に立つ方法があると、スッと気持ちが軽くなるんだなぁと実感。
そして、まだまだ母の断捨離は始まったばかり。
「あなた、また来て手伝ってくれる?」と母。
「また今度の休みの時にね」と私。
店長:越智 佳恵
スタイリスト×整理収納アドバイザー「ファッションと整理収納で暮らしを整える」 ”いつも楽しくご機嫌に”サポートします!
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