中央区のライフコンサルタントのブログ
2025年9月23日
<片づけても片づけても、元に戻ってしまう>
「やっと片づけたのに、数日後にはまた散らかっている」
「気合を入れて掃除しても、家族の誰かがすぐに散らかす」
「私は片づけができない人間なんだ」
そんなふうに感じて、落ち込んでしまうことはありませんか?
実は、これはかつての私自身の姿でもあります。
収納本や片づけ系YouTubeを参考にしては挑戦し、気持ちだけは前向きにスタートするのに、数日後にはリビングに物が積み上がっている…。その繰り返しでした。
私は「努力が足りない」「性格がだらしないからだ」と自分を責めていました。けれど、ある体験をきっかけに、全く違う考え方にたどり着いたのです。
<京都のお寺で気づいた「片づけは心を整える時間」>
あるとき、京都のお寺で10日間の坐禅合宿に参加しました。
毎日、ほうきで落ち葉を掃き、雑巾で床を拭き、草をむしる。無心で手を動かすうちに、不思議と心が静かに整っていく感覚を覚えました。
特に印象的だったのは、本堂のトイレ掃除です。
毎日同じ場所を掃除するのですが、初めは「昨日きれいにしたばかりなのに、今日も?」と思っていました。
けれど繰り返すうちに、どこが汚れやすいのかが自然とわかるようになり、やがて「自分が使うときに汚さないように気をつけよう」と心が変化していきました。毎日同じ場所を掃除することの中に、大きな気づきがあると感じたのです。
食事もまた修行でした。
大・中・小の三つのお椀と一膳のお箸だけを使い、食事の最後にはお椀にお湯を注ぎ、沢庵で器を洗い、そのお湯を飲み干してから布巾で拭き取ります。お椀を重ね、布巾で包むと手のひらサイズに収まり、名札を挟んで棚へ戻す。必要最小限の道具で過ごす生活は不思議と不便ではなく、むしろ「これこそ究極のミニマリストな生活体験だ」と感動しました。
禅寺では、掃除も食事も日常の一つひとつが修行です。
その営みの中で私は初めて、「掃除や片づけは作業ではなく、自分を整える行為なのかもしれない」と気づきました。
この体験は、私の中で大きな転換点となりました。
片づけを「成果」ではなく「プロセス」として捉えることで、自分を責めるのではなく、もっとやさしい視点で暮らしを見つめ直せるようになったのです。
<脳のタイプが違えば、片づけの正解も違う>
その後、整理収納アドバイザーの資格を取得し、心理学や脳科学の本を読み漁りました。そこで大きな発見がありました。
それは、「人によって片づけの正解は違う」ということ。
私は「見えていないと忘れる右脳タイプ」です。
見えなくなると存在を忘れ、また同じものを買ってしまいます。
一方、夫は「見えると気が散る左脳タイプ」。
物が出しっぱなしだとストレスを感じるのです。
つまり、片づけの方法は「性格がだらしないかどうか」ではなく、
脳の特性によって向き不向きがあるのです。
私は自分に合わせて収納を工夫しました。
・中身が見える透明か半透明の収納で、中身はざっくり収納
・ラベルは色や形などを工夫して感覚でわかるようにする
・出しっぱなしでも美しく見える収納用品を選ぶ
夫には「隠す収納」を用意しました。
・扉つきで見えない収納で、中身は細かい仕切りを使う
・ラベルは文字で綺麗に統一する
・見た目がスッキリするように色と形を統一した収納
この仕組みを整えてからは、互いにストレスなく過ごせるようになり、家庭の空気まで穏やかになりました。
<習慣にできればリバウンドしない>
仕組みを整えただけでは不十分で、もうひとつ大切なことがあります。
それは「習慣化」です。
片づけは歯みがきのように、考えずにできるレベルまで習慣になって初めて、リバウンドしなくなります。
私はまず、「帰宅したらカバンを定位置に置く」「寝る前に5分だけ片づける」「テーブルの上は何も置かない」「床置きも絶対にしない」など、小さなルールを少しづつ決めました。
無理のない工夫を積み重ねることで、自然と片づけが生活の一部になり、気づけば散らからない家になっていたのです。
その結果、心に余裕が生まれ、家族の会話も増えました。
片づけは単なる部屋の問題ではなく、くらし全体の質を変える力を持っていると実感しています。
<「できない自分」を責めなくていい>
かつての私は、「なぜ私は片づけができないんだろう」と自己否定ばかりしていました。けれど今なら言えます。
できないのは、あなたの性格のせいではありません。
脳のタイプや習慣が合っていないだけなのです。
その視点を知るだけで、片づけはずっと楽になります。
そして「できない自分」から「工夫できる自分」へと、少しずつ変わっていけるのです。
<私がこれからも伝えていきたいこと>
整理収納アドバイザーとして活動する中で、たくさんの方の片づけに寄り添ってきました。
そのたびに感じるのは、「片づけに正解はない」ということです。
一人ひとりの暮らしや価値観に合わせた仕組みがあり、そこに気づいたとき、人は本当にラクに暮らせるようになります。
私自身、片づけで悩んできたからこそ、「できない」と苦しむ気持ちがよくわかります。
だからこそ、同じように悩む方に「大丈夫ですよ」と伝えたいのです。
片づけは暮らしの土台。心が少し軽くなる片づけを、これからも大切にしていきたいと思います。
店長:越智 佳恵
スタイリスト×整理収納アドバイザー「ファッションと整理収納で暮らしを整える」 ”いつも楽しくご機嫌に”サポートします!
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