新宿区のお手伝い・片付けならCUDDLE(カドル)のブログ
2021年8月9日
先日、ご年配の男性からエアコンクリーニングと室外機クリーニングのご依頼があり対応させていただきました。
ごみ屋敷とまではいきませんが部屋の床は底が見えない状況で脚立を立てる場所を確保する必要がありました。
新聞やチラシなどのゴミ、インターネットショップで購入した品々が散乱し埃や虫も目視できる中、作業する導線の片付けを行っていると男性はとても申し訳なさそうにして小さな声でボソボソとですが話しかけてきてくれました。
私はハウスクリーニングなどの事業の他に【オンライン相談サービスCuddle(カドル)】というお悩み相談や愚痴聞きなどのサービスも事業として運営しておりますが時世もあり対面での相談を受ける機会は少なくなりました。
生活上のちょっとした困りごとに直接関われる貴重な機会をいただいたことに感謝し、同行したスタッフと耳を傾けることにしました。
お話しから昔はメカなどに通ずるお仕事をされていたようで、それは床に散乱していた新聞やチラシなどのゴミの中から出てきたたくさんのメモ書きから伺い知ることができました。
メモ書きは図面のように繊細な筆跡でとても几帳面に何かの説明が書かれているものばかりです。
使っている家電やモノなどは割と最新式であり、洋服もハイカラなデザインが多く流行に敏感で昔はキレイにしていたのだろうと想像ができました。
聞けば男性はずいぶんと前から頼れる身寄りもなく、一人で暮らしてきたそうです。
年齢とともに足が悪くなり、外出もままならず今ではすべてオンラインで済ましているとのこと。
いつの間にか声も出にくくなり、たまに来るケアマネージャーにも聞き取ってもらえず意志が伝えられないということも多いそうです。
確かに聞き取りにくい場面もありましたが全く分からないということはなく、根気強くゆっくりじっくりお話しすれば問題はありません。
話し相手もほとんどおらず孤独感や不安もあったそうですが、今日一日はその気持ちが取り除かれたと言っていただけました。
コミュニケーションを取りながら、作業場所の片付けを再開したときには男性も一緒に片付けを行い、表情も明るくとてもステキな笑顔も見せてくれました。
2LDKのご自宅にエアコンは一台でしたがクリーニング後はこの暑い真夏にキレイな涼しい風を行き届かせることができました。
とても喜んでいただいて、またひとつ冥利に尽きる経験をさせていただきました。
このご縁を大事にして定期的にご様子を伺おうと思います。
「社会から気がつけれない存在」をひとりでも多くなくし「やさしい社会づくり」の一端を担えるようCUDDLE(カドル)は尽力いたします。
限られた時間の中でしたが、エアコンクリーニングという依頼を通して、エアコン内部に溜まっていた汚れと男性の心の中にあった孤独感や不安も取り除けたのであれば幸いです。
この度はご依頼ありがとうございました。
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