板橋区のスマイルデンキのブログ
2025年6月27日
エアコンを購入する際に、「10年保証(長期保証)」を勧められて迷ったことはありませんか?
今回はエアコン修理業者としての現場目線から、「長期保証のメリット・デメリット」「実際によくある保証トラブル」などを踏まえて、加入の判断材料をご紹介します。
■ エアコンの長期保証とは?
一般的に、エアコンにはメーカー保証が1年(冷媒回路は5年)ありますが、家電量販店や通販サイトなどでは、有料で「5年〜10年の長期保証」が付けられることが多くなっています。
ただし、すべてをカバーするわけではない点に注意が必要です。
■ よくある「10年保証」の落とし穴
◀部品代が有料になるケース▶
多くの家電量販店で提供される長期保証は、以下のようなパターンが多いです。
・出張費・技術料 → 無料
・部品代 → 有料(または一部負担)
つまり、故障して出張と点検までは無料でも、実際の修理で部品交換が必要な場合は費用がかかることがあります。
たとえば、こんなケースが実際にあります:
・基板交換 → 部品代15,000円請求される
・室外ファンモーター交換 → 部品代8,000円前後かかる
・コンプレッサー交換 → 数万円規模の請求になることも
「10年保証に入っていたのに結局お金がかかった」と感じるケースが、実際にはかなり多いです。
■ 長期保証のメリット
・修理費用の突然の出費リスクを軽減できる
・高額な技術料・出張費がカバーされる
・保証期間中なら複数回修理してもOKな場合が多い
特に、「真夏にエアコンが止まって困った!」というような緊急時でも、保証があると修理依頼しやすいという安心感があります。
■ 長期保証の注意点とデメリット
・部品代が有料の場合、保証の意味が半減する
・「自然故障」のみが対象で、施工不良・ガス漏れ・水漏れなどは対象外のことも
・メーカー修理ではなく、保証会社経由の対応になることが多く、対応スピードに差が出る
■ 加入の判断基準:こんな方にはおすすめ
・室外機が直射日光や風雨にさらされやすい場所に設置されている
・子どもや高齢者がいて、エアコンが止まると困る
・10年以上使う予定がある
・万が一の修理費用が気になる
逆に、こんな方は不要かもしれません
・数年ごとに買い替えるつもり
・故障時に買い替える覚悟がある
・部品代が有料になるなら加入する意味を感じない
■ 現場の声
「保証に入ってて助かった」「でも部品代が。。。」
実際のお客様からは、こんな声もあります。
・「技術料は無料だったけど、基板代に1万円以上かかった」
・「保証に入っていたおかげで出張修理が無料で済んで助かった」
・「部品代を払うなら、保証なしでもよかったかも」
■ まとめ
「保証の内容をよく読んでから判断を」
10年保証という言葉だけを見ると、すべて無料で修理してもらえるようなイメージがありますが、実際には“部品代が有料”などの条件付きであることが多いのが実情です。
そのため、加入前に必ず以下のポイントをチェックしましょう。
・保証の対象範囲(部品代は含まれる?)
・保証対象外になる条件(設置不良、水漏れ、ガス漏れなど)
・修理は誰が行うのか(メーカー?第三者業者?)
「保証=安心」ではなく、“中身が伴った保証かどうか”が重要です。
執筆:スマイルデンキ 店長・猪俣
エアコン修理専門業者として、現場で多くの修理・保証トラブルに立ち会ってきました。
長期保証の相談もお気軽にどうぞ。
店長:猪俣 晴久
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