上田市の光画堂スタジオのブログ
2025年4月15日
花火大会に行ったときのこと。
みなさん、きっとスマホなどで撮影したくなるでしょう。
そうなると、スマホの画面をずっと見続けますよね?
撮影に夢中で、手や首が痛くなってしまいます。
そんな姿に、ある人が、
「写真なんか撮ってないで、ちゃんと花火を見ろよ」
そうつぶやいていました。
私はハッとしました。
それ以来、私が花火を撮影するときは、カメラを出来るだけ見ないで撮影しています。
三脚に固定し、レリーズを使って感覚でシャッターを切りながら、
自分は全身で、めいっぱい花火を楽しみます。
打ち上げ前の静寂と期待感。
ボン、と言う小さな打ち上げの音。
そこからヒュルヒュルっと揺らぐ音とともに火の粉が昇り・・・
突然、目の前にぱあーっと明るく大きく開く閃光の嵐。
わずかに遅れて、まさに肝の底まで響き渡るズドーンという衝撃音。
ビリビリ震える皮膚の感覚。
沸き上がる歓声。
連続で炸裂しながら、長く尾を引く火花。
一通り楽しんだあとの、流れる煙と火薬の香り。
そして、やがて戻ってくる人々の談笑と屋台の香ばしい匂い。
写真撮影の際に、私がもっとも大切にしているのは、「自分自身が、今、この時を、全身全霊で感じること」
だから、花火大会を第六感まで使って、めいっぱい楽しむことを心がけています。
カメラも見ずに、良い写真が撮れるのか?
そう、そんな方法があったら、是非知りたいと思っています。
店長:坂田 尚
【その一瞬を、永遠に】1枚の画像に、風、香り、人々の息づかいまで写せたら・・・。そんな思いで、撮影の旅を続けています。
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