自己満足の工事は通じない時代です

2025年5月7日

近年、世間の意識では安全管理の指向が高まってきており、昔はできたけど今は出来ないという工事が増えてきております。
例を挙げますと、室内機が2階、室外機が1階にある場合、大抵は梯子をかけて作業をすることになりますが、昔の私共の感覚ですと梯子をかけた感覚で、危ないと感じなければ工事をしてしまうという常識がありました。
外壁からフェンスまでが40cmくらいあればわずかに梯子が角度をつけられて作業ができるという判断でした。
しかし、近年では安全第一の指向が高まってきていて、梯子が安全にかけられないような場所では設置を断る業者も増えてきていて、これからますますその傾向は高まると思われます。
メーカーの修理を依頼した場合でも、高所作業でリスクが伴う作業があると断られてしまうケースも出てきています。
しかし、エアコンの故障や交換のタイミングは急にやってきます。
そんな最中、危険が伴う作業を行なってくれる業者を探すのは簡単ではありません。

昔はお客様のお気持ちを察して、多少のリスクを覚悟して工事を無事完了させ、お客様も私共もwin-winとなっていた時代もありました。
多少のリスクがあり、難易度が高く、困っているお客様がいるからこそ、そこにやりがいを感じていた面もありました。
しかし、そういった全ての現場に10数年後の交換の時にも担当できる保証もなければ、10年後も同じ事をできるかと言えばそんなお約束もできません。
新築当時はお隣の駐車場から梯子を建てさせてもらったが、10数年後にはお隣さんの駐車場にカーポートができて梯子が立たなくなってしまったケースや、お隣さんとの関わりが全くなく、エアコン工事だけの為に挨拶するのが気まずいなどの事情などもあったりします。
となれば、将来の環境の変化にも対応できて、どんな業者が来ても断られることがなく、メーカー点検もできる環境で設置することが、我々にとってできる最善の手段ではないかと考えるようになりました。
制約のある環境に住まわれている方の生活を第一に考え、見た目と実用性とお客様それぞれのニーズとのバランスを考慮して、メリットデメリットを明確に提案し、現在も10年後も一番ご納得いただける形をご提案できるようになるのが、これからの私共の課題と考えております。

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